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マンガLOG収蔵庫・別館

本館のバックアップとして使用しています。

中村明日美子さんの新刊は、耽美と幻想に彩られた童話集。凝った造本も魅力的:『LE THÉÂTRE DE A 〜Aの劇場〜』

先日、中村明日美子さんの待望の新刊、『LE THÉÂTRE DE A 〜Aの劇場〜』(以下『Aの劇場』)が発売されました。 LE THÉÂTRE DE A ~Aの劇場~作者: 中村明日美子出版社/メーカー: インデックス・コミュニケーションズ発売日: 2012/08/27メディア: 大型本購入: …

駆け抜けるは銀河、咲き乱れるは血飛沫、立ちはだかるは宿命。須く読め、狂気に満ちた英雄譚:『メタ・バロンの一族』上巻

ここ1〜2年、BD(バンド・デシネ)を中心とする海外コミックスの翻訳が活気づいています。長らく読みたいと思っていたものの、言語の壁に阻まれ読むことが叶わなかった作品が多かったので、この動きは非常にありがたいですね。 価格に関しては未だに少々しん…

植木職人は空間を超越する:井上紀良『華と修羅』第二十九話レビュー

昨年のクリスマスに、とあるプレゼントを戴きました。 水星さん家管理人・水星さん(id:mercury-c)からの贈り物、それは『華と修羅』レビューバトンです。 実に忙しい時期に何とも困った話大変光栄なことですので、謹んでお受けした次第。ちょっと仕事でド…

へどばん『EroManga Lovers - Vol.1 《エロ漫画用語の基礎知識 構成・作画・演出編》』

山本寛監督による新作アニメ『フラクタル』を観ました。ジブリ作品や『ふしぎの海のナディア』といった、監督が敬愛していると思われる作品群へのオマージュが随所に見受けられ、興味深く視聴することができました。ごく限られた人物以外ヴァーチャルな姿で…

今こそ、エロマンガ家さんの言葉に耳を傾けてみよう:『エロマンガノゲンバ Vol.4』

今回の記事は18禁同人誌を取り扱っています。 殆どが文章だけなのであまり問題はない筈ですが、以下の箇所は収納しておきます。

『BREAK/THROUGH −たとえあなたがエヴァに乗らなくても−』:或いはその「語り」について

さて、些か遅くなりましたが、いちおう年数回の恒例行事となっている「即売会で購入した同人誌の紹介」を幾つかやってみようと思います。とは言っても、昨年冬コミは3日目が仕事で不参加だったため、買った同人誌はごく限られたものですが。 最初にご紹介す…

『たいようのいえ』における「家族」の描写:真魚は両親の新しい家族を受け入れられるようになるのか

【注意】幾分ネタバレ要素を含みますので、読み進める際はご注意願います。 先日、タアモさんの新作『たいようのいえ』を読みました。 たいようのいえ(1) (デザートコミックス)作者: タアモ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/09/13メディア: コミック購入…

『うさぎドロップ』実写映画化記念:立原あゆみ『涙星』

先日、宇仁田ゆみさんの『うさぎドロップ』実写映画化が発表されましたね。 当該記事:宇仁田ゆみ「うさぎドロップ」の実写映画化が決定(コミックナタリー) 過去の幾つもの実写化の事例から、手放しで喜ぶのは時期尚早という気もしますが、これを機により…

国家間で渦巻く謀略と、それぞれの倫理が交錯する群像劇。カトウコトノ『将国のアルタイル』

今回はある程度内容に触れるので、ネタバレを避けたい方はご注意ください。 たまにはマンガ作品のレビューっぽいものを書いてみようかと思います。 マンガについて何やら書いているブログで「たまには」というのも本末転倒な話ですけどね。 今回取り上げるの…

大英帝国のもうひとつの側面が描かれる。アラン・ムーア『フロム・ヘル』

ヴィクトリア朝時代を舞台にした作品と言えば、マンガだと森薫さんの『エマ』や船戸明里さんの『Under the Rose』を挙げることができます。 エマ 10巻 (BEAM COMIX)作者: 森薫出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2008/04/25メディア: コミック購入: 5…

萩尾望都先生のエッセイ集が面白かった。編集者とのやりとりも収録

昨日書店を散策していて、ふと目に付いて購入した『思い出を切りぬくとき』が面白かったです。思い出を切りぬくとき (河出文庫)作者: 萩尾望都出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2009/11/04メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 37回この商品を含むブログ …

とある凄絶な運命の物語(閲覧要注意)

今回は、とあるマンガの感想です。 18禁です。尚且つかなり濃いめの内容かと思います。 先に進む際は充分にお気を付け下さい。

歴史がまったく異なる姿を見せる瞬間:惣領冬実『チェーザレ 破壊の創造者』の感想

最近は更新が滞り気味ですが、マンガは継続的に読んでいます。 感想を書きたいと思いつつも時間的な余裕が取れずそのままになっているものも少なくありません。今回はそんな中から、近頃気に入っている作品『チェーザレ 破壊の創造者』の感想じみた駄文を書…

マンガの読み方が変わる。『漫画をめくる冒険』上下巻

さて今回の記事も、前回に引き続き評論同人誌の感想です。 今日ご紹介するのは、ピアノ・ファイアのいずみのさんによる同人誌、『漫画をめくる冒険』です。 (左が上巻、右が下巻です。) 自分が何か書いたところでこの本の凄さが伝えられるかと言うと甚だ自…

エロマンガ家の真摯な声が聞こえてくる。『エロマンガノゲンバ』

さて今回の記事は、評論同人誌の感想ではありますが18禁となっております。 そういう訳で、以下の文章は収納しておきます。

『エニックスマンガ100』と『エニックスマンガ+60』

数日前に、以下の記事を連続して書きました。 独断と偏見に基づく、漫画文庫発刊の出版社別傾向(その1) 独断と偏見に基づく、漫画文庫発刊の出版社別傾向(その2) 独断と偏見に基づく、漫画文庫発刊の出版社別傾向(その3) ほんらいこの記事を書いたのは…

コミケ76戦利品感想・その2

何日か前から、コミケで購入した同人誌の感想を twitter でつぶやいています。 幾つかログが溜まったのでまとめておきます。前回のまとめはこちらから。 コミケ76戦利品感想・その1 『 』がタイトル、( )が作者さんのサイト・ブログです。見つけられなかっ…

コミケ76戦利品感想・その1

いつものことではありますが、いろいろとやることがあり更新が滞っています。 コミケ戦利品も少しずつ消化していますが、なかなかそれらの感想を書く時間もありません。 とは言え twitter で幾つか感想じみたものを書いてはいるので、それをまとめておきます…

果たしてこれはマンガなのか?岡野玲子『イナンナ』

今日、何冊かマンガを買ってきました。 そのうちの1つが、岡野玲子さんの『イナンナ 上弦の巻』です。 イナンナ 上弦の巻 (モーニングKCDX)作者: 岡野玲子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/04/23メディア: コミック購入: 1人 クリック: 8回この商品を含…

戦後マンガの出発点、『新寳島』を読んでみた

脳髄を直接殴り付けられたかのような衝撃。 子どもの頃にマンガを読んでいて、そういう体験をしたことがある方は多いのではないかと思います。*1 僕の場合だと、『DRAGON BALL』がそれに当たります。自分がまだ小学生の頃ですが、正月に兄が「ジャンプ」を買…

『季刊ゼラチン』には美女・美少女が目白押し

昨日書店を散策中思わず目を奪われてしまい、気が付いたら手に取っていました。 正式な発売日は4日なので、少々早売りをしていたようですね。 ワニマガジンから新しく創刊された雑誌、『季刊ゼラチン』です。「最先端美少女系完全オリジナルコミック」と銘打…

もうひとつのまんが道『劇画漂流』

3日ほど前ですか、本屋をうろついていたらたまたま目に留まって、思わず手に取ってしまったマンガがあります。 劇画漂流 上巻作者: 辰巳ヨシヒロ出版社/メーカー: 青林工藝舎発売日: 2008/11/20メディア: コミック購入: 3人 クリック: 65回この商品を含むブ…

詩緒がヤバい:『神様ドォルズ』3巻

「サンデーGX」は、面白いマンガが多く連載されていますね。 単行本で集めているのだと、『ヨルムンガンド』『BLACK LAGOON』*1『エンジェル高校』『世界制服』等々。 そんな作品群のひとつに、やまむらはじめさんの『神様ドォルズ』があります。 今回は、つ…

少女とトラウマ、悪役と浄化作用

先日、遠藤達哉さんの短編集『四方遊戯』と「ジャンプスクエア」で連載していた『TISTA』の完結巻を購入しました。 左が『TISTA』、右が『四方遊戯』です。どちらも非常に完成度が高く、実に愉しませて戴きました。 今日はこの2作品の感想を書き連ねてみよう…

『TISTA』において更に深まる、トラウマと悪役の描写

1つ前の記事で、遠藤達哉さんの短編集『四方遊戯』について書きました。 少女とトラウマ、悪役と浄化作用 それを踏まえたうえで、『TISTA』の話に移ります。 単体でも判るように書くつもりではありますが。『四方遊戯』も読んでおくと、この作品は更に興味深…

ツンデレという病に如何に向き合うか

(個人的には)今月最大の注目作、篠房六郎『百舌谷さん逆上する』が一昨日発売となりました。百舌谷さん逆上する 1 (アフタヌーンKC)作者: 篠房六郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/06/23メディア: コミック購入: 21人 クリック: 289回この商品を含む…

『ブラッドハーレーの馬車』を、物語の点から検討してみる:第八話と適当なまとめ

無闇に長い『ブラッドハーレーの馬車』の感想が続いています。 この回で完結させます。この記事から読んでしまうと、いきなり最終回の解説を始めてしまうのでご注意を。 第一話〜第四話の感想 第五話〜第七話の感想 【第八話 馬車と飛行船】時は1917年、第一…

『ブラッドハーレーの馬車』を、物語の点から検討してみる:第五話〜第七話

さて引き続き、『ブラッドハーレーの馬車』の感想を書き連ねようかと。第五話〜第七話までです。ある程度内容にも触れるのでご注意を。 ついでに書くと、いつの間にかたいそうな長文になっていました。 第一話〜第四話の感想 第八話の感想と簡単なまとめ 【…

『ブラッドハーレーの馬車』を、物語の点から検討してみる:第一話〜第四話

『ブラッドハーレーの馬車』というマンガがあります。 アニメ化も決定した『無限の住人』の作者、沙村広明さんが「マンガ・エロティクス F」という雑誌に連載していた作品で、昨年末に単行本になりました。ブラッドハーレーの馬車 (Fx COMICS)作者: 沙村広明…

『DRAGON FLY』の感想と、ちょっと驚いた後書き

ひとつ前の記事で書き漏らしたマンガのこととかを簡単に。DRAGON FLY Vol1 (WANI MAGAZINE COMICS)作者: 前嶋重機出版社/メーカー: ワニマガジン社発売日: 2008/02/29メディア: コミック購入: 12人 クリック: 164回この商品を含むブログ (18件) を見るまずは…

『深夜食堂』:どこか懐かしいメニューから始まる悲喜こもごもの物語

久し振りにマンガの感想を。 こちらです。深夜食堂 1 (ビッグコミックススペシャル)作者: 安倍夜郎出版社/メーカー: 小学館発売日: 2007/12メディア: コミック購入: 33人 クリック: 1,892回この商品を含むブログ (290件) を見る安倍夜郎さんの初単行本となる…

『魔乳秘剣帖』:阿呆で真面目な時代劇

さて今日は、普段と少し毛色が異なるマンガのことを。 山田秀樹『魔乳秘剣帖』でございます。魔乳秘剣帖(2) (TECHGIAN STYLE)作者: 山田秀樹出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2008/02/25メディア: コミック購入: 2人 クリック: 261回この商品を含む…

『うさぎドロップ』:類い稀なるリアリティ

久し振りにマンガの感想を書いてみます。 今日書くのは宇仁田ゆみさんの『うさぎドロップ』。うさぎドロップ (1) (FC (380))作者: 宇仁田ゆみ出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2006/05/19メディア: コミック購入: 13人 クリック: 494回この商品を含むブログ (…

『グレイッシュメロディ』:曖昧であるということ

最近は何かと忙しくて買ったマンガを書き連ねるだけだったので、久し振りに読んだマンガの感想とかを書いてみようかと思います。 今回取り上げてみるのはこちら。グレイッシュメロディ (ジェッツコミックス)作者: 水樹和佳子出版社/メーカー: 白泉社発売日: …

『星は歌う』

高屋奈月さんの久し振りの新作『星は歌う』の第1巻が発売されましたね。 早速購入してきました。星は歌う 第1巻 (花とゆめCOMICS)作者: 高屋奈月出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2008/01/18メディア: コミック クリック: 47回この商品を含むブログ (92件) を…

桑田次郎『カメレオン』

さて引き続きコミケにて購入した同人誌の感想を。 今回はこちらです。桑田次郎『カメレオン』の復刻同人誌です。 まとまって出版されるのは初めてかと思われるので、「復刻」という表現は不適切かもしれませんが。 桑田次郎さんと言えばやはり真っ先に思い出…

陽気幽平『とり小僧』

更新する暇がなかなか無くて困っていますよ。 既に2週間ほど経過していますが、ぽつぽつと冬コミで購入した同人誌の感想を書き始めていこうかと。今回は復刻版同人誌のこととかを書きます。 まずはこちら。 (サイケデリックな表紙が素晴らしいですね。)陽…

『eensy-weensy モンスター』完結

1つ前の記事でコミケでの戦利品の感想を追って個別に、と書きましたが、今日は別のことを書こうかと。 戦利品感想は時間があるときにじっくりと書きたいです。eensy-weensyモンスター 2作者: 津田雅美出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2008/01/04メディア: コ…