マンガLOG収蔵庫

時折マンガの話をします。

雑文

エレン・ベーカー先生をこの手に

今月始め、「エレン・ベーカー先生」がずいぶんと話題になりました。 東京書籍が出している中学英語の教科書『NEW HORIZON』の、平成28年度版に登場するキャラクターです。「教科書」から連想されるやや堅苦しい印象とは正反対の、何とも可愛らしい絵柄が tw…

最期の日々を作品として昇華するのは、大変な才能が必要なのだろう

長らく更新が途絶えていました。 怠けていたという訳ではなく、まぁある程度は怠けていたかもしれませんが、仕事が何かと忙しかったのに加え、ここしばらくは別の事情も絡んでいました。 数日前、父が亡くなりました。 昨年夏に胃癌が見つかりまして、その時…

明けましておめでとうございます

ちょっと遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます。 昨年はまぁ、仕事が無闇に忙しくなったこともあり、更新頻度が極端に落ちてしまい、月に1度の更新がデフォルトになってしまいました。それなりにマメに続けてきたマンガ購入日記も、すっか…

マンガの積み方

先日、部屋の片付けをしました。 自分の場合だと、「部屋の片付け=増えたマンガの整理」と言って差し支えありません。判型ごと、出版社ごと、作品ごと...というふうに分類してまとめる訳です。 それを本棚に入れれば終了、となれば話は楽なのですが、 ...ま…

『ニセコイ』のフキダシ

今回は『ニセコイ』の話です。 普段自分はあまりジャンプ作品とかラブコメの話はあまりブログに書いたりはしない訳ですが、まぁそれなりには買ったり読んだりしている訳でして、『ニセコイ』も集めている作品の1つです。 世間的には小野寺さんが最も人気が高…

電子書籍の10年を辿る

先月下旬、「インターネット白書ARCHIVES」というサイトが開設されました。 1996年版から発行されている年鑑『インターネット白書』を、2012年版までwebで無料公開しているサイトです。けっこう話題になったと思いますので、ご存知の方も多いのではないかと…

水樹和佳子さんの新たなるチャレンジ

水樹和佳子さん、ってご存知でしょうか? 或いは水樹和佳、というお名前で憶えている方も多いのでしょうか。 名作マンガを幾つも描かれた方です。代表作は『樹魔』『伝説』『イティハーサ』あたりでしょうか。『伝説』と『イティハーサ』で、優れたSF作品に…

今年もよろしくお願いします

既に新年明けてから10日以上経ってしまいましたが、明けましておめでとうございます。 年末年始は何かと忙しかったのと、何か気分的にモチベーションが上がらない時期が来てしまっているので、些か更新が滞っている状態です。 今年は(例年思っている気もし…

ピコピコ少年を探して

『ハイスコアガール』。今、最も面白い作品のひとつである。 今年の6月にこの作品について言及したブログ記事においては、予想を遥かに超えるアクセス数を記録した。 当該記事:『ハイスコアガール』:たった1つの単語に込められた、小春のあまりにも一途な…

宮崎駿監督のインタビュー集『風の帰る場所』が面白かった

先日、文春ジブリ文庫から、宮崎駿監督のインタビュー集『風の帰る場所』が発売されました。 風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡 (文春ジブリ文庫)作者: 宮崎駿出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2013/11/08メディア: 文庫この商品を含むブログ (7件) …

帝国データバンクの「出版業界 2012年度決算調査」の内容が興味深かった(追記あり)

先日、このようなページ・ならびに資料を見付けました。 TDB WATCHING 出版業界2012年度決算調査(株式会社 帝国データバンク) 特別企画:出版業界 2012年度決算調査(PDF) 帝国データバンクによる、出版業界の動向をまとめた調査報告です。 この内容が、…

脱獄作品セレクション

『囚人リク』の記事を書いたので、それに併せてと言いますか、資料的なものを少々書いておきます。 早い話が、これまでに作られた「脱獄」を題材にした作品です。 基本的に自分が読んだ・観た作品にしますので、網羅している訳ではありませんのでご注意を。…

『囚人リク』に登場する革命の闘士・田中一郎について

先日、『囚人リク』の最新刊を購入しました。 囚人リク 13 (少年チャンピオン・コミックス)作者: 瀬口忍出版社/メーカー: 秋田書店発売日: 2013/09/06メディア: コミックこの商品を含むブログ (2件) を見る 既に13巻まで刊行されている訳ですが、作品の熱量…

『囚人リク』における加藤看守の描写について

瀬口忍さんの『囚人リク』、面白いですね。 現在「チャンピオン」で連載している作品のなかでも、トップクラスの熱さを持った作品だと思います。 囚人リク 11 (少年チャンピオン・コミックス)作者: 瀬口忍出版社/メーカー: 秋田書店発売日: 2013/05/08メディ…

『架空の歴史ノート-1 帝国史 分裂大戦編』詳説

数日前に、この作品がネット上で話題になりました。 [asin:B00CP7Y9IK:detail] 【ベストセラー確実か】Amazonですべて手書きの本が発見されて話題 / 購入者「帝国の歴史や文化がわかる貴重な一冊」(ロケットニュース24) 中二病全開!Amazonで話題になる全…

水木しげるセンセイの元ネタについて+α

何日か前に、水木しげるセンセイ作品の「元ネタ」に関してちょっと盛り上がっていた模様。 水木しげる絵の元ネタ(togetter) 水木しげる先生の妖怪絵がパクリだらけでボクのなかで水木しげる株つるべ落とし状態(デジタルマガジン) 上のまとめ記事は、純粋…

『鬱ごはん』の黒猫

少し前のことになりますが、施川ユウキさんの新刊『鬱ごはん』を読みました。 鬱ごはん(1) (ヤングチャンピオン烈コミックス)作者: 施川ユウキ出版社/メーカー: 秋田書店発売日: 2013/04/19メディア: コミックこの商品を含むブログ (32件) を見る 食事を題材…

ライトノベル的題名がこんなところにも浸透しつつあった

先日、こんなタイトルの本を買いました。 『このおれがおまえなんか好きなわけない』。 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』あたりが起点でありましょうか、ライトノベル全体をみても一定の割合を占めるようになった(少なくとも、そんな印象を受ける)文…

岡田屋鉄蔵『極楽長屋』の、江戸時代を表現する技巧について

先日、岡田屋鉄蔵さんの新刊『極楽長屋』を購入しました。 極楽長屋 (マッグガーデンコミックスEDENシリーズ)作者: 岡田屋鉄蔵出版社/メーカー: マッグガーデン発売日: 2013/02/14メディア: コミック購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (21件) を…

遂に、長らく待ち望んでいた全集が刊行される。『水木しげる漫画大全集』

先日、池袋のアニメイトサンシャインに立ち寄る機会がありました。 サンシャイン60向かいにある、旧本店です。現在はコラボショップとかやっています。 詳細はこちら:http://www.animate.co.jp/special/sunshine/pc/ 4Fの「集英社コミックギャラリー」で撮…

姉の新刊『くせものダーリン』2巻発売中です

以前、自分の姉がマンガ家やっているということを書きましたが、その姉の新刊が今月25日に発売となりました。 くせものダーリン 2 (Betsucomiフラワーコミックス)作者: 菊地かまろ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2013/01/25メディア: コミックこの商品を含…

姉がマンガ家やっています

1泊2日で帰省をしてきました。 その際に許可をもらったので、長らく封印してきた情報を解禁させて戴きます。*1 タイトルが示すとおり、姉がマンガ家をやっています。 姉のPNは菊地かまろ。 小学館の「ベツコミ」ならびに「デラックスベツコミ(デラコミ)」…

『う』完結記念という名目で、うなぎを食いに行ってきた

ラズウェル細木さんの『う』完結巻が先日発売されました。 (モーニング KC)" title="う(4) (モーニング KC)">う(4) (モーニング KC)作者: ラズウェル細木出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/12/21メディア: コミックこの商品を含むブログ (7件) を見る 日…

「季刊エス」2013年1月号(vol.41)が異彩を放っている

自分は基本的に雑誌をあまり購入していません。 主に物理的・空間的な理由ですな。早い話が「場所がない」。単行本だけでも自炊に踏み切らざるを得ない状況なので、更に場所を取る雑誌には手が出せないという訳です。 そんな中で購入している数少ない雑誌が…

今年のマンガを振り返る対談(独りで)・本編その3

序論・ならびに本編その1・本論その2の続きになります。 m:それでは続き、オヤジ向と4コマへと移りましょう。まずはオヤジ向から。何を挙げましょう? k:まず挙げておかなければならないのは、何と言っても星野茂樹・石井さだよしさんによる『解体屋ゲン』…

今年のマンガを振り返る対談(独りで)・本編その2

序論・ならびに本編その1の続きになります。 k:じゃあ続き始めるか。そろそろ少女マンガから離れて、別のやつに行く? m:幾つか出し忘れがあったので、もう少しだけそのまま行かせてもらおうかと。小玉ユキさんの『坂道のアポロン』と西炯子さんの『娚の一…

今年のマンガを振り返る対談(独りで)・本編その1

前回の記事の続きになります。 m:ではようやくですが、今年個人的に印象に残った作品を振り返ってみようかと思います。基本的に順位を付けたりはしない方向ですが、今年は別格の作品がありました。 k:あぁ、あれか? m:卯月妙子さんの『人間仮免中』です…

今年のマンガを振り返る対談(独りで)・序論

m:発売されましたね、『このマンガがすごい!2013』。読みました? このマンガがすごい! 2013作者: このマンガがすごい!編集部出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2012/12/10メディア: 単行本 クリック: 85回この商品を含むブログ (13件) を見る k:まぁ、ざっ…

ドラマ版『花のズボラ飯』を視聴して感じた違和感について

『孤独のグルメ』、ドラマも面白いですね。 井之頭五郎演ずる松重豊さんが、実に味のある演技をしています。孤独のグルメ 【新装版】作者: 久住昌之,谷口ジロー出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 2008/04/22メディア: コミック購入: 59人 クリック: 1,251回こ…

Hさんへの追悼文

先日、知人のHさんが亡くなられたとの知らせを受けた。 Hさんとの間柄は、所謂「オタ友」というものだ。 詳細はまだ判らない。追って確認を取っていくことになると思う。 Hさんと初めてお会いしたのは、確か5〜6年ほど前のことだ。 当時の俺は、共通の趣味を…

とりかえばや俺物語:或いは少女マンガにおける主役の一類型についての考察

※タイトルには少なからず誇張が含まれています。それほど考察はしていないのでその点予めご了承のほどを。 『俺物語!!』が面白いです。 俺物語!! 1 (マーガレットコミックス)作者: 河原和音,アルコ出版社/メーカー: 集英社発売日: 2012/03/23メディア: コミ…

近況報告的なもの

ご無沙汰しています。 とは言ってもこのブログ、数週間更新が滞ることも珍しくないので、あまりご無沙汰ではないと感じる方が殆どかもしれませんな。 実は8月20日から入院していました。 今日の昼頃に退院の運びとなりまして、こうして近況報告を書いている…

コミケカタログに収録されていた、「東南アジア・マンガ紀行」が面白かった

5日ほど前ですか、『コミックマーケット82カタログ』冊子版が発売となりました。コミックマーケット 82 カタログ出版社/メーカー: コミケット発売日: 2012/07/14メディア: 大型本購入: 3人 クリック: 90回この商品を含むブログ (11件) を見るコミックマーケ…

明治大学国際日本学部・藤本由香里ゼミ卒論発表会簡易レポ(2日目)

1日目のレポ記事の続きとなります。 前回同様、自分で殴り書きしたノートの断片と記憶に基づいた要約になりますので、発表者の方々の意図とは異なる解釈になっている可能性はありますので、その点はご容赦のほどを。 2日目の発表は午前10時半から。 しかしな…

明治大学国際日本学部・藤本由香里ゼミ卒論発表会簡易レポ(1日目)

今月の19・20日の2日間にわたり、明治大学に行ってきました。 国際日本学部・藤本由香里ゼミ 卒論発表会について 上記リンクをご参照戴ければ判るように、実に面白そうな内容であり、そして偶然にも両日仕事が休み。これは行かねばなるまいと向かった次第で…

『このマンガがすごい!2012』の此処がすごい!

先日、年末恒例となる『このマンガがすごい!』2012年版が発売されました。このマンガがすごい! 2012作者: このマンガがすごい!編集部出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2011/12/10メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 73回この商品を含むブログ (24件) を見…

独断で選ぶ『ジョジョ』名勝負10選

まがりなりにもマンガの感想とかを書いている以上、1度くらいは『ジョジョの奇妙な冒険』のことを書かねばなるまい、『STEEL BALL RUN』の完結巻も出て『ジョジョリオン』の連載も始まったことだし・・・とか考えつつ、ちょっと仕事のほうが多忙を極めつつあ…

神話的存在と現代の日常が溶け込む奇妙な世界

今回取り上げる作品の、主役(正確には幾つかの作品のなかの主役)は次の画像の青年・健太郎になります。 (えすとえむ『はたらけ、ケンタウロス!』7ページ。) うむ、明らかに何かがおかしい。 ケンタウロスです。ヒトの上半身に馬の下半身、ギリシア神話…

『姉の結婚』というタイトルが示すものは何か

先月上旬、西炯子さんの『姉の結婚』の短めの感想を書きました。 当該記事:西炯子『姉の結婚』1巻 このところ、この作品で気になっているのがタイトルです。 『姉の結婚』。 このタイトルはどの視点からのものか、という点です。 単純に考えると、このタイ…

うめてんてーのウルトラマン

何でも、昨日から蒼樹うめさんによる『魔法少女まどか☆マギカ』同人誌の通販・委託販売が開始されたようで、かなりの争奪戦になっていた模様です。とらのあなサイトの通販ページとかはアクセス集中が凄かったようで、試しに自分も開いてみたところ大層重くな…

遂に、あのマンガを手に入れた

おおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ 遂に、遂に手に入れたぞおぉぉぉぉぉぉッ! 決して手にすることはできないのではないかとまで危惧していた、あの作品をッ! 内田善美さんの、『星の時計のLiddell』全3巻をッ! 遂に、遂に手に入れることができたぁッ …

『魔法少女まどか☆マギカ』の結末は、暁美ほむらにとってはハッピーエンドかもしれない

先日遂に最終回が放映された『魔法少女まどか☆マギカ』ですが、さすがに大きな話題をさらった作品だけあり、2ch まとめ系の記事から感想・考察系のブログ記事に至るまで既に膨大な文章が書かれているようです。 そんな状況において今から自分が書いたところ…

アヘ顔ピース or ダブルピース初期事例

注意:今回の記事はエロが扱われています。従って18歳未満の方、エロ関連の話題が苦手な方は、閲覧ご遠慮願います。 最近 Twitter で度々見掛ける語句の一つに、「アヘ顔ダブルピース」があります(TLに偏りがあるためでは、という意見はさておき)。 「アヘ…

いつになったら「タイトルに偽りなし」になるのか?と思わせる作品

※幾つかの作品の内容について言及しています。ネタバレを避けたい方はご留意ください。 最近は忙しいこともあり、深夜アニメを観る本数が減っています。 そんな中、今期最も楽しみにしている作品が『魔法少女まどか☆マギカ』です。 魔法少女まどか☆マギカ 1 …

このマンガ「も」すごい!:今年のマンガを個人的に振り返ってみる(その2)

その1の続きになります。 やはりある程度ネタバレ要素を含むので、続きは収納しておきます。

このマンガ「も」すごい!:今年のマンガを個人的に振り返ってみる(その1)

仕事とかで忙しい時期が続き、気が付けば2週間ほど更新が滞っていました。 その間にあったことのひとつに、マンガ好きにとっては恒例と言えるでしょう、『このマンガがすごい!』『このマンガを読め!』といった、いわゆる「今年面白かったマンガランキング…

アニムスの「未来」とさみだれたちの未来:水上悟志『惑星のさみだれ』堂々完結

※今回の記事は相当数のネタバレを含みますので、読み進める際はご注意ください。

ほんとうの地味子の話をしよう

2010年11月現在の話ですが、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』のアニメが放映中です。 容姿端麗・成績優秀・運動神経抜群と三拍子揃っていると共に実はエロゲー大好きという妹・桐乃とか、ゴスロリ服を身に纏い痛い発言も多々行う黒髪美少女・黒猫とか(…

迷える天才の自分探し:羅川真里茂『ましろのおと』

先日、羅川真里茂さんの新作『ましろのおと』1巻が発売されました。 ましろのおと(1) (講談社コミックス月刊マガジン)作者: 羅川真里茂出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/10/15メディア: コミック購入: 4人 クリック: 82回この商品を含むブログ (88件) を…

『阿呆鳥の唄』は、現代に甦った『プロゴルファー猿』だ。

ゴルフマンガ作品は、けっこうな数にのぼるであろうと思われます。現在連載中のものですと『風の大地』『黄金のラフ』『KING GOLF』とかでしょうか。『ゴルフ13』や先頃完結した『へ〜ん○しん!!』は果たしてゴルフマンガの範疇に入れていいものかどうか判り…