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時折マンガの話をします。

『ユリイカ』6月号

ユリイカ2008年6月号 特集=マンガ批評の新展開

ユリイカ2008年6月号 特集=マンガ批評の新展開


よく考えたら増刊以外を買ったのは初めてです。「特集*マンガ批評の新展開」が目的。
全部読んだ訳ではありませんが、なかなかに考えさせられる論考・対談(或いは鼎談)が多くて面白かったですね。マンガ批評・オタク批評の閉塞に関する話題とか。俎上に挙がっていたのは主にはてなダイアリーで、その内部だけで閉鎖してしまっているという旨の指摘は納得のいくものでした。
僕が巡回しているマンガ評論系ブログもその多くがはてなを利用していたりする訳ですが、なかなか入りづらい空気を放っている感はありますからね。
まぁ僕には縁の遠い話ですので、あまり気にせず淡々と更新していくだけですよ。


ただ「ユリイカ」という雑誌自体がある程度読者が固定されていると思うので、そういう意味ではそれらの記事も閉鎖性からは免れてはいない気がします。
個人的な意見としては、コンビニで売っているマンガ雑誌の巻末数ページとか、せめて「ダ・ヴィンチ」とかに定期的にこういう記事があるくらいじゃないと「(マンガ読者に)開かれた批評」とは言えないんじゃないかなぁという気はしています。出版社の絡みとかで難しいのかもしれませんがね。