マンガLOG収蔵庫

時折マンガの話をします。

2009年のマンガを振り返る一人座談会(前編)

早いもので、今年も残り3週間足らずです。
そしてこの時期になると立て続けに出版されるのが、マンガのベストテン本ですね。
とりあえず自分は、『このマンガがすごい!2010』を購入しました。


このマンガがすごい! 2010

このマンガがすごい! 2010


順位に関しては実際に買って戴くか、どこかのサイトをご参照して戴くとして、読んでみて感じるのは、「順当と言えばそうかもしれないが自分のランキングとは相当異なるな」というものです。
他にもいろいろと思うことがありましたので、今回の記事では自分なりに今年の作品を振り返ってみようかと思います。
去年と同じ、座談会の形式でいってみます。深い意図はありません。


座談会に参加するのは3人・・・と言っても実際のところ全て僕ですので、適当に役割を振っておきます。


Aid:m-kikuchi
B:ツッコミ役
C:司会進行役


大雑把ですが、そのくらいに捉えて戴ければと。
それでは始めてみます。



【座談会スタート:まずは『このマンガが〜』の話から】


C:それでは本日はよろしくお願いします。
B:よろしく。
A:よろしくお願いします。
C:それでは早速、今年面白かった・感動した・印象に残ったマンガについてお話して戴こうかと思うのですが。
A:その前に、『このマンガがすごい!2010』の話から始めていこうかと。
B:そりゃまた何故?
A:まぁ叩き台にはなるのではと。自分の嗜好を再認識するきっかけにもなりますし、不得手なジャンルも同時に判ってきますしね。それとは別に、少し思うところもある訳で・・・。
B:奥歯に物が挟まったような言い方だな。もっとはっきり言ってみろ。
A:では言ってしまいますが、「あの人に聞く!」というコーナーがあったじゃないですか。
C:各界で活躍する目利きのみなさんに聞く、というやつですね。タレントさんが多かったですね。
A:その解答に、非常に残念極まりないものが幾つかありまして。
B:あぁつまり、某モデルの解答が全てジャンプ作品で「お前ェはジャンプ以外読んでねェのか!」と言いたくなるとか、それ以前に「該当なし」とか書いている奴はマンガ自体読んでねェだろ!とかいうやつか。
A:そういうことです。某女優さんが「該当なし」を使用しているんですが、挙げた作品は2つだけ。『ガラスの仮面』と『オチビサン』です。


ガラスの仮面 44 ふたりの阿古夜 3 (花とゆめCOMICS)

ガラスの仮面 44 ふたりの阿古夜 3 (花とゆめCOMICS)

オチビサン 1巻

オチビサン 1巻


A:後者は未読なので評価は差し控えます。前者について挙げることには何ら異存はありません。
C:マンガ史上屈指の名作と言って差し支えないですからね。
A:ただ、この女優さんのプロフィールに注目して戴きたいのです。
B:あぁ、なるほど。
A:「舞台『奇跡の人』ではアニー・サリヴァンを演じました。」とあります。・・・お判りですよね?ガラスの仮面』の作中で、『奇跡の人』をやる話があるじゃないですか。


ガラスの仮面 (第6巻) (白泉社文庫)

ガラスの仮面 (第6巻) (白泉社文庫)

(文庫版6〜8巻が該当します。)


A:僕が想像するにですね、この女優さんはきっと、『ガラスの仮面』を読んで女優を志したのですよ。恐らくは『奇跡の人』の演技テストとかに衝撃を受けたのですよ。そして念願叶って女優になり、遂には『奇跡の人』に自らも出演するまでになったのですよ。
C:そこまでいくともはや妄想の域ですが、それを差し引いても立派な話ではないでしょうか。
Aそれとマンガのランキングは別問題です。これまた予想ですが、『ガラスの仮面』は相当読み込んでいるかと思いますが、それ以外の作品については殆ど知らないのではないでしょうか。アンケートの後にコメントを書くじゃないですか。『ガラスの仮面』のことは実に熱く語っているものの、オチビサン』については何も触れていないのですよ。
単に『ガラスの仮面』のみについて語りたいのであれば自分のブログなりエッセイなりで書くべきで、ランキングという場で行う行為ではないのでは、と思ったりもする訳です。
B:気持ちは判らなくもないが、それは致し方ないことだ。「マンガはあれば読むけど、無くても困らない」くらいの読者を取り込むには、何かしらの起爆剤が必要になる筈だ。アンケートにタレントを起用するのもそのひとつだろう。イケメン系俳優に「オンナ編」で解答させたりな。
A:判ってはいるんですがね・・・。
B:まぁその話はそこまでにして、「あの人に聞く!」ではもうひとつ外せないものがあるだろう?
Aあの作家さんの解答ですか?それについては、ジャケ買いも悪くないけど雑誌の掲載順位も確かめておくべきだったのではないかとしか言いようが・・・。
B「今後更なる爆発的人気となることを感じさせます」とまでコメントしていたからな。
C:随分盛り上がってしまっていますが、そろそろマンガの話に移りたいと思いますので一区切りとさせて戴きます。


続きます。