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時折マンガの話をします。

石川雅之『もやしもん』9巻

もやしもん(9) (イブニングKC)

もやしもん(9) (イブニングKC)


オクトーバーフェスが終わり、季節は(ようやく)冬へ。
発酵本番の時期となり、いよいよ樹ゼミの発酵蔵も本格始動です。


本筋(?)とは別に語られる話題が、相変わらず面白いです。この巻だと食料自給率の話と、鍋に大量の食品添加物を入れて味を仕上げるエピソード。国産だ、無添加だといった極端に偏った思想に傾かず、双方の利点・問題点を認識して状況に応じて選択すべきだとするバランス感覚が、読んでいて安心感を与えてくれます。

どちらか一方を礼賛するなんて
宗教でもあるまいし


何事も知りそして選ぶ
それが大事だと覚えていて欲しい


石川雅之もやしもん』9巻151ページ。)


という樹教授の台詞が象徴的ですね。


そしてこの巻では、結城蛍が素晴らしいと言わざるを得ない!( ゚∀゚)
直保がオクトーバーフェスの話をしたのが3人目(金城、マリーの次)であったという点に嫉妬剥き出しで迫ったり、晴れ舞台でもある日本酒の仕込みの日に、マリーが原因で直保たちが連れ去られてしまい仕込みが延期になり、黒い炎に身を焦がすところとか、もう最高ですよ。
もう女の子でいいじゃないかと本気で思う今日この頃です。