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酒井まゆ『MOMO』1〜5巻

MOMO 1 (りぼんマスコットコミックス)

MOMO 1 (りぼんマスコットコミックス)


立て続けに不運に見舞われた女子高生・小田切夢は、軽い気持ちで「世界が滅びればいい」と願います。
そんな折、とあるきっかけで夢は近所に引っ越してきた少女・モモと知り合うことに。そして聞かされたのが、モモは大魔王であり「要らない」とされた星を破壊する役目を持っていること、地球が破壊対象になっていること、生命体がいる星の場合は代表者を選び意見を問うこと、代表者がモモを7度喜ばせることができたなら破壊を免れること、そして夢が代表者として選ばれたということです。
期限は2年。地球を破壊されないための夢の奮闘が始まります。


と、文章にするとスケールの大きな話(まぁ実際大きいのですが)に見えますが、基本的には夢とモモ、そしてモモに付き従っている沙成とナナギ、夢の幼馴染の叶歌等との日常・心の触れ合いが描かれます。
主要登場キャラクターの抱える闇の部分と、そこからの解放が丁寧に描かれていて良いですね。5巻まで出ていますが、物語は中盤といったあたりでしょうか?ここから先は、作中で少しずつ仄めかされていた夢の闇の部分が描かれることになりそうです。その闇の部分と「モモを喜ばせる」という点がどう交錯していくのかも気になるところです。


因みに表紙に描かれているのがモモですが、大魔王からは対極の位置にあるかのような言動・容姿が実に可愛らしくて良いですな。あとモモが命を与えた犬のぬいぐるみ・ぽんきちも素敵です。(´ω`)