玉置勉強『彼女のひとりぐらし』1巻

彼女のひとりぐらし 1 (バーズコミックスデラックス)

フリーランスのイラストレーター兼デザイナー・輿水里香（26歳独身）のひとりぐらしの様子が、ただひたすらに描かれます。

遅ればせながら読んだのですが、何と言いますかこう、笑ってしまいつつも身に詰まされてしまう1冊です。自分も長いこと一人暮らしをしていますので、「あぁ〜っ」と思ってしまう描写が多々ある訳でして。
いやほんとうに、輿水さんの生活がダメダメなのですなぁ。一人暮らしをしているとどうにも陥ってしまうダメさが、これでもかというほどに（面白可笑しく）描かれている。大量に溜めてしまうゴミとか、冷蔵庫の中で謎の変貌を遂げてしまった何かとか。自分はまだ原型を留めていない状態に陥らせたことはないのですが、米に虫が湧いてしまったり、コロッケにソースをかけたら粘度が明らかにおかしかったり*1したことがありますわ。(´ω｀；)
他にも、やけに独り言が多くなったり、果てしなく妄想を繰り広げてしまうのもまた何か心を抉られますね。

それにしても、実に細かい言動・振る舞いをここまで娯楽に仕上げることができるということは、玉置勉強さんは実に観察力・想像力に優れた方に違いないと思います。第5話に出てくる「ラーメン食っている男」とか、実にまぁイラッとさせられます。
あと、鼻水を垂らしながら自虐発言をする輿水さんが素敵ですな。( ﾟ∀ﾟ)

*1:賞味期限から2年が経過していて、当然のように腹を壊しました。