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時折マンガの話をします。

三家本礼『血まみれスケバンチェーンソー』2巻

マッドサイエンティスト的な才能を駆使してクラスメートを次々にゾンビへと改造し、自らの配下へとしていく少女・蒼井ネロ。唯一ネロの魔の手から逃れた解体屋の娘・鋸村ギーコは、次々と襲い来る刺客をチェーンソーで叩き切りながらネロの元へと向かっていきます。


・・・と、概略を書くのが馬鹿らしくなるほど、タイトルが殆ど全てを書いています。
血まみれスケバンチェーンソーです。
もう少し長く書くと、スケバンがチェーンソーを振り回し、周囲一帯が血まみれです。
だいたいこれで、この作品の少なからぬ割合を説明している筈です。この潔さ!
またゾンビになったクラスメートが、軒並み下劣さを煮詰めたような性格をしていて、そんな輩をチェーンソーで叩き切っていくギーコ。この明快さが素晴らしい!


1巻に続き、圧倒的なテンションの高さで物語は進んでいきます。
この巻ではそれに加え、「仲間」の要素が出てきたのも面白いですな。機械工作部と、神田(ゾンビ)ですな。そして元優等生の爆谷さゆり(ゾンビ)の動向も気になるところ。


あと、ネロの卑劣っぷりはこの巻で更に磨きが掛かっている印象があります。これがまた巧いところでヒキになっているので、次の巻が楽しみで仕方ありません。