マンガLOG収蔵庫

時折マンガの話をします。

藤原ヒロ『会長はメイド様!』12巻

会長はメイド様! 12 (花とゆめCOMICS)

会長はメイド様! 12 (花とゆめCOMICS)

美咲と碓氷の関係は、既に鉄壁と言える状態になっていますな。
読んでいるほうがこっ恥ずかしくなりそうな、甘々な掛け合いが続きます。おっさんの表情は相当だらしなく緩んでいたことでありましょう。(´ω`)


そしてストーリーの軸が、碓氷と彼の実家との関係にシフトしてきている印象があります。この巻では、碓氷の兄に仕える執事・セドリックのインパクトが非常に強うございました。主人(碓氷の兄)の命令は絶対遵守。たとえそれが忍者の扮装を強要され、使って良い台詞は「にんにん」だけという理不尽極まりないものであったとしても、それを忠実に守り続けます。尚且つ超人的な身体能力や語学力まで備えている。


余談ながら、メイド研究本の決定版『英国メイドの世界』には執事の仕事についても詳細な説明が為されています。屋敷の運営・社交・アルコール類の管理等、読んでいてひたすらに舌を巻くのみというほどの、実に幅広い職務をこなしていたということが判ります。
それに加えて、少なくとも日本のサブカルチャーにおいては、直接身体的な能力にも結びついている印象があるのが個人的に興味深いです。まぁ判りやすい例は『黒執事』ですが、マンガにおける執事の描かれ方、というのは興味あるなぁとか思ったりもします。


英国メイドの世界

英国メイドの世界