唐突ですが、『orange』っていうマンガをご存知でしょうか?
- 作者: 高野苺
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/07/25
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- 作者: 高野苺
- 出版社/メーカー: 集英社
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作者は高野苺さん。「別冊マーガレット」で連載されていた作品です。
高野苺さんの他の代表作となると、『夢みる太陽』になるでしょうか。他にも多数短編を描かれていて、けっこうな数の単行本が出ています。
この『orange』、凄く面白い作品なのですね。
ストーリーの概略というか冒頭を軽く触れておきます。
主人公は高校2年の女の子・高宮菜穂。
ある日、菜穂の許に手紙が送られてきます。差出人は、10年後の自分。
最初はイタズラかと思ったものの、手紙に書かれていた内容が実際に起こり、それがほんとうに未来の自分から送られてきたものだということが判る。
手紙には、東京から来た転校生・成瀬翔について書かれています。そして彼を巡って、どう行動するべきか。
手紙によると、10年後の世界に、成瀬翔は存在しない。
そしてそのことに関連して、10年後の菜穂やその友人たちは、少なからぬ後悔を抱えている。その後悔をしないために、自分は10年前の自分に手紙を出すのだと。
果たして未来を変えることは、悔いのない未来を創り出すことは可能なのか・・・。
と、こんな導入になります。SF的要素がある訳ですね。
自分の説明が拙いので巧く伝えられていない可能性も高い訳ですが、この冒頭から引き込ませる。
とりわけ、2巻の引きが凄いのですよ。「えっ、続きどうなるんだ!?」と思わずにはいられない、見事な引きなのです。なので3巻はいつ出るのかと、ずっと気になっていたのです。
しかしながら、非常に残念でならないのですが、少なくとも現時点では、3巻の出る見込みは限りなく薄いようです。
これは twitter での自分のTLで見掛けたのですが、無期限休載との話。
そこに至るまでの状況が判らなかったので、少々調べてみたのですが、高野苺さん、ご自身のブログで「『orange』終わったらマンガ家を辞める」といった趣旨の発言をされていたこともあるらしいのですね。(現在はブログ自体が消えてしまっています。)
その背景については、いち読者に過ぎない自分には知る由もありません。いろいろあったのだろう、としか。
そして事実として判る点だけを挙げるならば、「別冊マーガレット」のサイトからは、高野苺さんのお名前も、『orange』の名前も消えてしまっている。*1
- サイト:別冊マーガレット
『orange』の再開見込みがほぼ無いのは残念でなりませんが、作者さんご本人の意向もあるでしょうし、素晴らしい作品を提供して戴いたことに対しただ粛々と感謝の意を表するのみ。
ただ、この後はどうするのだろうという心配はありました。
ずっと集英社で活動されていた訳ですが、当面はそこでの活動がなさそうなので。
まぁ、それも杞憂ではあったようです。
高野苺さんは、来月から別の雑誌での新連載を始めます。
掲載誌は、双葉社が新たに創刊する「月刊アクション」。こちらの記事で、お名前を確認することができます。
公式サイト、ならびに編集部 twitter アカウントはこちら。
- 公式サイト:月刊アクション(WEBコミックアクション)
- twitter アカウント:@gekkanaction
公式サイトによると、新連載のタイトルは『Re Collection』。
「記憶喪失の高校教師の前に黒ブチ眼鏡の神様が!?」という惹句が添えられています。幾分ファンタジー要素を含んだ内容なのでしょうかね。
集英社以外の出版社で、しかも青年誌と、恐らくは初めて尽くしの連載になるかと。
何れにせよ、楽しみですね。
「月刊アクション」は2013年5月25日創刊。あと1ヶ月少々、首を長くして待ち続けることにします。
といったところで、本日はこのあたりにて。
【2013年10月23日追記】
半ば諦めかけていた『orange』の連載が、「月刊アクション」で再開するとのことです。
まるで情報が出てこなかった『Re Collection』もいよいよ連載が始まりますが、来年2月頃から交互での連載を進めていく予定らしいです。
あの続きが遂に読める!これは嬉しいですね。
自分のブログにも幾つものコメントを戴きましたが、如何に多くの方が期待していたかが判るというものです。
来年の再開に、大きな期待を寄せる次第です。