マンガLOG収蔵庫

時折マンガの話をします。

2014年1月(8)

1月に購入したマンガ、最後はA5版です。


猫楠他 (水木しげる漫画大全集)

猫楠他 (水木しげる漫画大全集)


以上7冊。全体的に怪奇寄りになっています。
子供の情景』に収録された短編では、「マンハッタンの黒船」がとりわけ面白かったですね。アメリカが鎖国をして、100年後に日本が原子力艦という黒船でやってきて開国を迫るという、幕末維新期のような設定で舞台をアメリカに据えた作品です。舞台を入れ替えることで滑稽且つ奇怪な、尚且つ読み手の価値観を揺さぶり転倒させるような物語になっています。
暗い廊下とうしろの玄関』は、『でろでろ』を始め怪奇作品を多数描いている押切蓮介さんが「幽」で描いた作品を集めた作品集ですが、押切蓮介さんの霊的な現象・存在に対するスタンスが変化してくるのが作品に直接反映されているのが実に興味深かったです。