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時折マンガの話をします。

竣工!(渡辺保裕『ドカコック』新装版が出た)

『ドカコック』完全版竣工!


ドカコック

ドカコック


と、個人的にはこれだけ書けば役割は果たしたかと思ったりもする訳ですが、さすがにどうかとも思うのでちょっとだけ感想とか内容のご紹介みたいなものを書いてみます。


主人公は「伝説の流れドカ」京橋建策!
時に折れ、挫けてしまったドカ達の魂を、料理の力で呼び醒す!
思い出してもらおう ドカコック!


混ぜ込む動きはスタビライザー!
叩き付ける包丁のリズムはランマー!
擂り粉木の回転はオーガスクリュー!
メシを掘り起こすおタマの動きはスコップ!
水菜を切り刻む響きはモンケン!
鯨の赤身と油身を鍋に落とす動きは油圧ショベル
酢メシを冷ます団扇の音は大漁旗
手こねの動きは流し漁!
肉を叩けばドラムロール!
卵を落とせばムチの音!
マトンを叩き付ければ玄翁!
肉を薄く削ぐのは鉋!


なるべく的確に書いたつもりでも何が何だか判らなくなっていますが、とりあえずこういうマンガです。仮に判らなくても、読んでいるうちにドカモーショナルに包まれるので問題ありません。実際に作られている料理はどれも旨そうなのも非常にポイントが高いですね。


因みにこの作品、元々は「週刊漫画ゴラク」に連載されていた作品ですが単行本にならず、その後何故か「月刊ヤングキング」に1回掲載された後に少年画報社からコンビニ本で発売され、*1さらにその後、休刊してしまった「週刊漫画サンデー」に2回掲載という不思議な掲載のされ方をしています。
そして今回、単行本未収録だった2作品も収録、描き下ろし4コマと作者インタビューも収録した完全版を刊行したのは一迅社
しかも、どうやらレーベル的には一迅社文庫になるようです。


一迅社文庫なのに、サイズはA5版(まんがタイムきららとか、同じ一迅社だと『ゆるゆり』とかと同じ、少し大きめのサイズ)。
しかも一迅社文庫ライトノベルのレーベル。
鎧を身に纏ったヒロイン率がやたらと高いイメージのある一迅社文庫*2
一言で言えば謎ですね。


これに関しては、一迅社文庫の編集さんが作品に惚れ込んで、是非うちで出したいと言い続けて遂に出すことができたのだとか。ドカモーショナル!

参照:伝説のグルメマンガ ドカコック「熱い男の熱いメシ ついに完全版刊行!」アキバblogさん)


そんな熱い魂で刊行された『ドカコック』完全版。
書店へ急げ ドカモーション!
kindle版もあるぞ ドカ電子書籍*3
竣工!


こちらがkindle版。)

*1:その際描き下ろし1作品収録。

*2:個人的に姫騎士文庫(くっ...殺せ!)と呼んでいます。

*3:こちらは少年画報社なので完全版ではないかも。