マンガLOG収蔵庫

時折マンガの話をします。

有り難き哉、復刊

物凄く久し振りに、マンガ関連のニュースを引っ張ってみます。


来月、大注目の復刊が2つばかりあります。
まずはこちらから。


ながいけん神聖モテモテ王国』が復刊!
これは非常に嬉しい知らせです。絶版・プレミアとなっているのを探すか、オンデマンド版を買うかという選択肢しか存在しませんでしたからね。*1


実は読んだことがないのですよね。
これが「サンデー」に連載されていた1996〜2000年頃はクラシック映画にハマっていて、マンガ自体から幾分遠ざかっていたもので。
この作品の存在を知った頃には既に絶版になっていたという訳です。長いこと復刻を待っていましたが、ようやくファーザーの勇姿(?)を実際に確かめることができます。来月12日が楽しみです。同日創刊の「月刊サンデー」の新連載も気になります。



さてもうひとつ。
これはニュースにはまだなっていないかもしれません。
僕は翌月の発売情報を BOOKS index というサイトでチェックしています。


リンク先のいちばん下のほう、「下旬」のところに、以下のような情報がありました。
少々表記の順番を手直しして書いておきます。

ジョージ秋山『海人ゴンズイ・ドハツ・テンツク 異色海洋トラウマ傑作選集』(青林工藝舎


まさかの『海人ゴンズイ』復刊!
ビーケーワンでは予約も開始しているようですね。(こちらです。)
この作品も、噂にだけは聞いていたけど読めずにいた作品です。


作者のジョージ秋山さんは『浮浪雲』とかが有名ですが、そのいっぽうで70年代あたりには、少年たちの心に深くトラウマを残すであろう作品を多数書いていることでも知られます。
最近ドラマにもなった『銭ゲバ』、連載当時大いに物議を醸した『アシュラ』、恐らくマンガ史上屈指の使い勝手が悪いロボット*2と衝撃的な結末が印象深い『ザ・ムーン』などですね。


銭ゲバ 上 (幻冬舎文庫 し 20-4)

銭ゲバ 上 (幻冬舎文庫 し 20-4)

アシュラ (上) (幻冬舎文庫 (し-20-2))

アシュラ (上) (幻冬舎文庫 (し-20-2))

ザ・ムーン (1) (小学館文庫)

ザ・ムーン (1) (小学館文庫)


『海人ゴンズイ』もその系統の作品とのことです。
その筋にはかなり有名な作品のようで、熱く語るサイトさんも複数見受けられますね。有名なのはこの記事かな?


諸事情あって復刻も厳しいのかなと思っていましたが、その予想を見事に覆す復刊。
やはりこれは、『銭ゲバ』ドラマ化の流れによるものでしょうね。マンガがドラマになったり実写映画化されたりすると非常に残念極まりないことになったりすることが往々にしてありますが、*3何もデメリットばかりではなく、このような副産物が出てくることもある。


何にせよ、「幻の名作」が幻でなくなるのはありがたいことです。
早くも5月が楽しみです。

*1:オンデマンド版は確かに便利ではあるものの、微妙に値が張る・装丁がイマイチ等の問題がありますので・・・。

*2:主役となる9人の少年たち全員が動けと念じない限り動かないという。

*3:有名どころだと『漂流教室』とか『デビルマン』とか。最近も国民的名作がえらいことになったようですね。