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『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』に関連してのつぶやき(ネタバレなし)

一昨日、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』を観てきました。
当然独りでね!(^ω^)


いろいろ思うことがあり、ネタバレなしの感想?を twitter に書きました。
それをこちらにも転載しておきます。
因みに twitter は文字制限(1回の post で140字まで)があるので、字数を抑える意図もあり文体を変えています。


  • エヴァ*1を観てきた。今からネタバレをせずに感想というか、感じたことを書き連ねる。
  • 一言で言えば名作。あと、完全新作と言っても構わないと思う。TV版、最初の劇場版共に観ているが、完成度が段違いだと思った。
  • TV版は第拾六話以降、とりわけ弐拾伍・弐拾六話について語られることが多いが、実を言うと自分はあまり評価していない。少なくともあまり好みではない。
  • 最初の劇場版も、当時は熱気に呑まれて「凄げぇ!」とか言っていたものだが、改めて考えるとよく判らないまま流されていた感が強い。
  • あのTV版後半や劇場版は、庵野監督(新劇場版では総監督)のモヤモヤをそのまま叩きだしたものだと解釈している。あれは当時の監督がやらずにはいられなかったことだろうし、あれがあればこその新劇場版だとも思うが、やはり個人的には釈然としない部分がある。
  • 早い話が、プロとしてはどうなのだろうということ。物語を「造り上げる」のを半ば放棄することに違和感を感じたのである。
  • 自分は感性に乏しいのか、登場キャラクターへの感情移入も少なめだった。シンジやアスカに自分の心情を重ね合わせたりということもあまりなかった気がする。なので未だに、純粋に作品的にみるとかなり投げ遣り感が強かった25・26話が盛り上がったのかを肌で理解できていない。

  • 翻って新劇場版。総監督の変化みたいなものを(少なくとも自分は勝手に)感じることができた。物語の舞台の描写に広がりを感じたし、各登場キャラクターの心情描写にも奥行きが生まれていると思う。
  • もっとも、TV版に衝撃を受けた人は逆に拒絶反応を起こすのかもしれない。断片的、或いは多様な解釈を許容する情報を元に、自分なりの解釈を作り出すことは難しくなっている。
  • 小難しい考えは苦手なのでこのくらいにしておいて、表面的なところを観ても映像のクオリティは素晴らしい。大幅な変更も巧い具合にいっていると思うし、使徒との戦闘シーンは鳥肌が立つ。
  • 立ち見だったけど、観に行って正解だった。次の公開が早くも楽しみだ。
  • 書き忘れがひとつ。上映が終わってから拍手が沸き起こった。映画祭とかプレミア上映ならともかく、ごく普通の上映ではかなり珍しいことだと思う。

観た直後に書いたのはこんな感じです。


ちょっと補足しますと、新劇場版はキャラクターに血が通っている。
そしてそれ故に、何れかのキャラクターに心情を投影させて観るというのは難しくなっているのではないかという印象を受けました。


僕の感想では面白さは伝わらないかと思いますが、絶対に観に行ったほうがいいですよ!


【追記】TV版〜旧劇場版で衝撃を受けた人が新劇場版に戸惑いを感じているケースが度々見受けられます。そして当時の熱気に乗り切ることができなかった自分が新劇場版に深い感銘を受けている。何か不思議な感じがします。
最初の放映から14年。気が付けば自分は既にミサトさんより年を取ってしまっていました。


*1:表記を間違ってしまっています。