前回の記事の続きです。
今回は、中堅どころを中心に書いていきます。
【双葉社】
双葉社が発行しているマンガ雑誌というと、「アクション」になります。
なので、やはりそこで掲載された作品が中心になります。『じゃりン子チエ』や『ルパン三世』が看板作品でしょうか。福本伸行先生の『銀と金』もありますね。
- 作者: はるき悦巳
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 1998/09/11
- メディア: 文庫
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- 作者: モンキー・パンチ
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 1994/11/01
- メディア: 文庫
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- 作者: 福本伸行
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2005/12
- メディア: 文庫
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ただそれ以外にも、時折意表を突くようなかたちで名作を復刊したりするのが侮れません。
石ノ森章太郎さんが自らのオカルト的なものへの関心を前面に押し出した(と個人的に考えている)最初期の作品『少年同盟』を唐突に出してみたり、それと同時期に連載していた『気ンなるやつら』や『虹の子』を出したりもしています。水野英子さんの代表作に数えられながら諸事情あってなかなか復刊されなかった『ブロードウェイの星』や『ハニー・ハニーのすてきな冒険』も双葉文庫ですね。
- 作者: 石ノ森章太郎
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2001/10
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ハニー・ハニーのすてきな冒険 (1) (双葉文庫―名作シリーズ)
- 作者: 水野英子
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2002/03
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ただ困ったことに、双葉文庫は殆ど増刷が掛かりません。
これはと思ったものがあったなら、早めに入手することをお薦めします。
【幻冬舍】
幻冬舍で発行している「コミックバーズ」は、前身となったのがスコラで発行されていた「コミックバーガー」で、スコラ倒産後にソニー・マガジンズに移籍してそこもコミックスから撤退した後に幻冬舍が引き継いだ、という経緯があります。
そして、スコラやソニー・マガジンズの時期に掲載していた作品とかを少しずつ文庫にしています。年4回ペースですね。最近は本数を絞って毎月だしているのかな?
- 作者: 井上三太
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2008/06/24
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退魔針 魔針胎動篇 1―魔殺ノート (幻冬舎コミックス漫画文庫 さ 1-8)
- 作者: 菊地秀行,斎藤岬
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2008/03/21
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天才ファミリー・カンパニー 1 (幻冬舎コミックス漫画文庫 に 1-1)
- 作者: 二ノ宮知子
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2008/06/24
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一方で、これまでに雑誌とはあまり関係なさそうな作品もけっこう出ているのも特徴。編集者さんとかの繋がりなのでしょうか?
コドク・エクスペリメント 1 (幻冬舎コミックス漫画文庫 ほ 1-1)
- 作者: 星野之宣
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2007/06
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- 作者: 玉置勉強
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2007/09/21
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幻冬舍漫画文庫は、全体的に白を基調とした装丁で、タイトルは明朝体で統一されています。変にゴテゴテしている背表紙が多いなか、逆に目に付く印象が強いですね。
あと、マンガではない幻冬舍文庫でも幾つかマンガを出しています。こちらも注目。
ジョージ秋山先生の『銭ゲバ』『アシュラ』、よしりんの『おぼっちゃまくん』、ならやたかしさんの『ケンペーくん』等。*1
- 作者: ジョージ秋山
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2006/02
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- 作者: 小林よしのり
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2001/12/01
- メディア: 文庫
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- 作者: ならやたかし
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 1999/12
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刺激的なラインナップです。できればアウトロー文庫とかから石ノ森版『家畜人ヤプー』を出して欲しいところですが・・・。江川版?はて何のことでしょうか。(´ω`)
【竹書房】
竹書房といえば麻雀と4コマです。
やはり文庫でもそれを引き継いでいるのは言うまでもありません。
まあじゃんほうろうき (上) (竹書房文庫ギャグ・ザ・ベスト)
- 作者: 西原理恵子
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 1996/05
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- 作者: 片山まさゆき
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 1993/01
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- 作者: 業田良家
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 1996/06/01
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ただそれだけかというとそうではなく、突然「リュウ三部作」と『ギルガメッシュ』を出したりもしました。経緯はよく判りません。
- 作者: 石ノ森章太郎
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 1995/05
- メディア: 文庫
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- 作者: 石ノ森章太郎
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 1996/03
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これが出たのは折しも20世紀末で、『リュウの道』文庫版1巻の解説は『ノストラダムスの大予言』の五島勉氏が書いたりしていました。意図は判らなくもないですが、ちょっと苦笑いをしつつ読んだりしたものです。
それにしてもさっきから石ノ森先生のことばかり書いている気が・・・。(´ω`;)
MF文庫の特徴は、傾向がまったく掴めないところです。
それでいて、かなりの数の名作を出してくるから侮れません。いや別にどこかの出版社を侮っている訳ではないのですがね。
- 作者: 柴田昌弘
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2000/06
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- 作者: 長谷川裕一
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2002/12
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- 作者: 細野不二彦
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2002/03
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- 作者: 西条真二
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2004/12
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- 作者: さべあのま
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2003/12
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上から最初の出版が集英社(後に白泉社)、学研、小学館、秋田書店、主婦の友社*2とバラバラです。『鉄鍋のジャン』に至っては何故秋田文庫から出なかったのか未だに意味不明です。新書版は新刊では入手困難で『R』は何事もなかったかのようにチャンピオンコミックスから出ていたり、いったい何なのでしょうね。
文庫版を出す権利を他社から買ってきているのだとは思いますが・・・。
そしてMF文庫、良い作品を数多く出すのですが、やはり版を重ねない傾向が強いのが困りものです。
さべあのま全集も途中まで買ってその後見掛けなくなりましたし、山田ミネコさんの「最終戦争シリーズ」も同様。('A`)
気になる作品はお早めに。
あと最近は、文庫にあまり力を入れていない印象があるのが残念なところ。
【ぶんか社】
そして個人的に最近注目しているのがぶんか社文庫。
最近だと、望月三起也さんの作品を精力的に出していますね。全集の様相を呈しつつあります。
- 作者: 望月三起也
- 出版社/メーカー: ぶんか社
- 発売日: 2007/09/29
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そして特徴的なのが、他の出版社で絶版(?)になっていた文庫作品を新たに出す点です。
望月三起也さんの『秘密探偵JA』もそうですし*3、MF文庫から出ていた名作『祝福王』も最近刊行が始まりました。
- 作者: 望月三起也
- 出版社/メーカー: ホーム社
- 発売日: 2000/07
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- 作者: 望月三起也
- 出版社/メーカー: ぶんか社
- 発売日: 2009/01/20
- メディア: 文庫
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- 作者: たかもちげん
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2001/10
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- 作者: たかもちげん
- 出版社/メーカー: ぶんか社
- 発売日: 2008/12/05
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ホラー系やレディース系の文庫版もちょくちょく出していて、これがまた粒ぞろいだったりします。
ゾンビ屋れい子 1 百合川サキ 編 (ホラーMコミック文庫)
- 作者: 三家本礼
- 出版社/メーカー: ぶんか社
- 発売日: 2005/12/05
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他にもエンターブレインとか少年画報社とかリイド社とか、朝日新聞出版とか中央公論新社とかも出していますが、ちょっと疲れたので割愛します。
また予想以上に長くなったのでこのあたりで一区切り。次はよりマイナー(?)な出版社に移ります。