マンガLOG収蔵庫

時折マンガの話をします。

コみケッとスペシャル5 in 水戸レポート(同人誌編)

の続きです。



南町自由広場を後にして、即売会場へ。
会場向かい側にある水戸芸術館の広場が待機列となっていました。11時、丁度開場した頃に到着。
到着して驚いたのが、予想を遥かに越える人の数です。
広場が全て人で埋め尽くされていました。


本を読みながら待っていたところ、ご当地ヒーローのイバライガーがやってきて、寸劇のようなものをやっていました。
会場は無闇に盛り上がっていましたが、自分は殆ど見えない場所だったため波に乗り切れず。('A`)



イバライガーブラックと怪人が僅かに見えています。
他にも、水戸光圀公ご一行とかも来ていましたね。*1
余談ながら、待ち時間は殆ど iPhone が繋がりませんでした。バッテリーの減りだけは猛スピードでした。密集地域ではまだ docomo に分があるようです。


1時間〜1時間半くらいは待機し続けたでしょうか、ようやく会場内へ。
自分を含め、参加者がビルの中に吸い込まれるように入って行きます。
会場内はかなりの賑わいを見せていました。ビルが揺れていたという未確認情報もあったようですね。前日の情報だったかな?


戦利品、と言っても実は少ないのですが、幾つかご紹介。
まずは4F。




漫画の手帖』NO,57〜58、TOKUMARU no.04
(サークル:漫画の手帖事務局)


年3冊のペースで約20年(と思われます)にわたり出し続けている、老舗サークルさんです。
内容はマンガあり、マンガや同人誌にまつわるエッセイや評論ありと多岐にわたっています。
ぎっしりと詰め込まれた文字を見たりすると、昔ながら(という言い方は語弊がありますか)の同人誌といった趣があり、いい味わいを出していますね。書いている・描いている方皆さんが愉しんでおられる印象を受けました。
価格もお手頃なので(1部150円)、今後も集めてみようかと思っています。




左:『「英国メイドの世界」ができるまで』
中:『MAID HACKS 実在の英国メイド・エピソード集』
右:『「ヴィクトリア朝の暮らし」補遺 vol.4 使用人の賃金事情』
(サークル:SPQR、ブログはこちら:ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん


分厚い同人誌の紹介記事を書いた際に取り上げさせて戴いた、『英国メイドの世界』のサークルさんです。


『「英国メイドの世界」が〜』は、昨年末の冬コミ新刊ですね。
『英国メイドの世界』は商業出版が決まっているのですが、それが決まるまでとそれ以降の作業の様子が説明されています。それと共に、これまでの同人活動を振り返りつつ、今後の予定・展望を概観する内容となっています。
とりわけ面白く読めたのが、【同人活動で得た視点/考え方】【同人活動を「続ける」ために大切にしたこと】と題された2項目。これらは同人活動のみならず、より広い範囲での活動(自分の場合だと主にブログですね)にも敷衍できる内容だと思いました。


『MAID HACKS』は、英国のメイドさんが実際に語った言葉・残した手記を収録したものです。
こういう生の声って良いですよね。実際の息遣いが感じられると言いますか。
自分は最近、マンガ関連の書籍や雑誌でも、インタビューとかが充実しているものを好む傾向が強くなっているんですが、その理由のひとつが「息遣い」なんですよね。あとは資料性。個人的にこの二つの要素が好みらしい、と判ってきました。


ちょっと脇に逸れてしまいましたが、何れも非常に興味深く拝読させて戴きました。



次は5Fへ。
このフロアは企業ブース並びに企画スペースが設けられていました。
階段を上ってすぐのところに、けっこうな人だかりが出来ていました。何やら熱弁を振るっている方が。
秋葉原大学というサークルの企画で、萌えについて講義をしているようでした。
まぁ僕はギャルゲーを1つもやったことがなく、PCエンジンで『ときめきメモリアル』が大評判だった時期には『ラストハルマゲドン』をやっていたような人間なので、この講義並びに頒布していた同人誌には少なからず温度差を感じてしまう訳ですが、自分の体験とはかなり異なる(そしてオタク的にはそれが主流に近いのであろう)視点・史観を知っておくのも悪くないと思い、同人誌も購入しました。



左:『事故車グラフィックス』
右:『二訂版 高等学校 萌学A』
(サークル:秋葉原大学)


『事故車グラフィックス』は、昨年末のコミケ帰りに痛車が崖から落っこちた事故を扱っています。かなり話題になったので、憶えている方も多いかと思います。


痛車の運転手さんへのインタビュー?とか事故調査報告とかが収録されています。因みにこの運転手さんも講義聞いていましたね。
読んでいていちばん面白かったのは、この事故のニュースがどのように伝播されていったのかをアクセス解析から分析・考察した記事でした。


因みに買った同人誌はこれで全部です。



他に印象的だったのは、6Fの蒼樹うめさんのサークル・apricot+で観た光景ですね。
蒼樹うめさんがお知り合いと一緒に酒呑んでました。たぶん「うめ物語」。
参加者の方々が取り囲んで、それを暖かく見守っているという。ちょっと不思議な感覚でした。
そしてどうやら一緒に呑んでいたのは、みつみ美里さんと甘露樹さんだった模様。*2

そのあとしばらくの間ウロウロして、会場を後にしました。
コみケッとスペシャル5 in 水戸レポート(観光編)に続きます。

*1:Twitterでは「あれは市長ではないか」という説が流れていたっぽいですが、実際のところはどうだったのでしょうか。

*2:同じくTwitter情報なので、本当かどうかは判りません。