マンガLOG収蔵庫

時折マンガの話をします。

3月24日

24日に購入したのはこちら。



以上2冊。近藤ようこさんの新刊です。
『五色の舟』、今年読んだなかでも屈指の名作です。
第二次大戦期前後を舞台に、互いに身を寄せ合うように、且つたくましくもしたたかに生きる見世物小屋一座の人たち。人と牛の間の子で未来を視ることができると言われる「くだん」の噂を聞きつけ、くだんを手に入れようと出掛けることから変わっていく彼らの運命。
どう表現すれば良いのか、未だに巧い言葉が見つからないのですが、作品全体から漂う幽玄な雰囲気が、この世界と別の世界の境界が曖昧になるような感覚が、読んでいて実に不思議な気分にさせてくれます。