『TVアニメ ウマ娘 プリティーダービー Season 3』×小湊鐵道コラボキャンペーン スタンプラリーに行ってきた
リリースされてからずっと、『ウマ娘 プリティーダービー』を続けています。
元々アニメ1期・2期と観て非常に面白くて、とりわけ2期の完成度が非常に高く、2期の放映時期と重なるかたちでゲームのほうもリリースされ、それまで自分はソシャゲにはまったく手を出していなかったのがズルズルと沼に嵌るように...と、それが既に3年以上前になりますか。
昨年アニメ3期も放映され、YouTube で配信された『ROAD TO THE TOP』の劇場再編集版がつい先日封切られ、劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』も間もなく公開...と、まだまだ展開が続いていて楽しみです。
さてそんな『ウマ娘』ですが、4/19日〜5/5日にかけて、千葉県の小湊鐵道とのコラボキャンペーンが開催されていました。
(ページのリンクが切れていたので画像で...)
アニメ3期9話「迫る熱に押されて」で、キタサンブラックとサトノダイヤモンドの2人がじゃんけんで行先を決めながら旅をするのですが、そこで行ったのが小湊鐵道沿線各所なのです。
キャンペーン期間中はオリジナルグッズは販売されたり、2人が辿った観光名所を辿るスタンプラリーが開催されたりしました。
自分は職種の都合上、世間的な休日とかGWとかも普通に仕事だったりするのですが、コラボキャンペーン最終日となる5月5日がちょうど休みだったので、行ってみるか!と思い立ち参加してみた次第です。ということで、このスタンプラリーの記録を残しておこうかと思います。
(こちらもページのリンクが切れているようなので、画像にて)
これまでスタンプラリーとかやった経験が皆無だったので、小湊鐵道コラボキャンペーンのサイトにて公開されていたモデルコースに従って動くことに。
まずは9時37分五井駅発の観光急行に乗る訳ですが、観光急行の予約を事前にしたうえでこの時間までに小湊鐵道五井駅に到着しつつ、1日フリー乗車券とスタンプラリー台紙を五井駅東口前にある「こみなと待合室」(午前9時開店)で購入する必要があります。なかなかにタイトなスケジュールです。
普段よりかなり早起きして電車を乗り継ぎ、8時40分頃に五井駅に到着。
スタンプラリー最終日故か、なかなか混み合っていました。自分が到着した時点で既に30〜40人くらいは開店待ちで並んでいる状態。
ちょっと面白いな、と思ったのは並んでいる人たちの年齢層とかが幅広いことです。アニメ好き・ウマ娘好きと思われるグループが多いのはもちろんですが、家族連れの方とか、中には母娘で参加と思われる方や年配の夫婦も見受けられましたし、海外の方もいて...と実に多種多様。ウマ娘のアプリは2000万ダウンロードを超えている訳ですが、ほんとうに幅広い層に膾炙しているのだなと実感できました。
しばらく並んで1日乗車券と台紙を購入して、こみなと待合室にあるスタンプをさっそく押したり、キタサンブラックとサトノダイヤモンドのパネルを撮影してみたりしてから、観光急行へと乗車。
何というか、風情がありますね。そして9時37分五井駅発。
10時頃に馬立駅に到着。10分ほど臨時停車するので、この時間に一旦下車して、2つ目のスタンプをゲット。撮影した駅名標がキタサトの2人が撮ったのとは反対側なのに気付いたのは発車直前でした ٩( 'ω' )و
そしてそこから車窓風景を堪能しつつ電車に揺られること約1時間、養老渓谷駅に到着。
養老渓谷行きのバスが出るまで20分くらいの余裕があったので、軽く腹ごしらえを。
駅前の出店で販売していた鮎の塩焼きと、ジェラートに舌鼓を打つ。
鮎の塩焼き、こういう旅先とか以外ではそうそう食べる機会ってない訳ですが、良いですよね。炭火でしっかりと火が通っていて、尻尾から頭までバリバリと食べることができて、魚の旨みを堪能できました。
ジェラートを売っていたおじさんも「ウマ娘が食べてたやつだよー」みたいな説明と共にせっせとコーンにジェラートを乗せていて、営業努力的なものを感じつつ味わいました。
と、ジェラートが崩れないよう気を付けながら頬張っているうちにバス発車時刻が迫っていたので慌てて乗車。9話作中にも出てきた粟又の滝へと向かいます。
風光明媚な自然が造り出す絶景を堪能しつつ、帰りのバスが来るまでの約2時間のあいだ、近くをふらふらと散策。
粟又の滝では水遊びをしている家族連れの方が多数いたり、散策中にはバイクやロードバイクでツーリングをしている方とかも度々見掛けたりしたのですが、普段の自分の生活ではほぼ交わることのない嗜好・生活様式の方々を垣間見ることができるのも、こういう旅行的なものの愉しみかもしれないですね。
あと、ここはかなり交通手段が限られていて、生活に便利とは言い難い場所だと思うのですが、渓谷を歩いているときにも幾つかの家屋が見受けられて、ここでの日々の暮らしってどういう感じなのかな、とか考えたりもしました。
そして13時42分のバスに乗り、再び養老渓谷駅へ。
因みに後から知ったのですが、養老渓谷はつげ義春さんの随筆『貧困旅行記』にも出てきます。
自分は『つげ義春大全』全巻持っているのですが、集めてちょっと満足したところがあり、スタンプラリーに赴いた時点では『貧困旅行記』を読んでいなかった訳でして。( ´∀`;)
それはいかんな、ということで読んでみました。
いずれ訪れる年金生活に向けて、少ない収入でも生きていけそうな田舎暮らし・隠遁生活を夢想し、その候補地として養老渓谷へ旅行に行った際の見聞録、といった趣の随筆です。大なり小なり鄙びた土地への旅の足跡が詳細に、且つ哀感も漂わせながら綴られています。
で、丁度桜の時期にその養老鉱泉へ行ってみた。養老で年金暮しは老齢年金ではなく、養老年金だなアなど思いながら、小さな鄙びた駅におりて歩きだした。鉱泉までは歩いて二、三十分。バスも出ているけれど、駅のそばの踏切を渡って行った。だいたいの方角は分っているが、人がいたので一応確かめてみると、バスの行く道はずっと先で線路を渡るので、この道は間違いだと教えられた。すぐ引返そうとすると、だけどこっちのほうが近道だと教えられた。
例えばこの一節を読んで、確かにバスに乗っていて踏切を渡って養老渓谷に向かったな、つげ義春さんはここを訪れた際、あの踏切とは別の、たぶん駅の近くにある踏切を渡って渓谷方面へと向かったのか...それにしてもつげ先生、人との関わりを厭うような雰囲気を纏っているけれど行動力高いよな、すぐ旅に出るし、かなり話し掛けたりしているし、そういえば少年時代に、あがり症を克服できるかと考えて赤線に行ったんだったか...とか考えたりしました。
舞台探訪・聖地巡礼といった行動は、何というか、原典への解像度が高まる(気がする)と言いますか、実感・身体感覚を伴ったものとして作品世界が頭の中にはまり込むような感じがあって、それが魅力のひとつであるように思いますね。
話を戻しまして、養老渓谷駅に戻り、上りの観光急行4号に乗車。
上総牛久駅まで向かいます。まずは下車してすぐにスタンプをゲット。
そしてバスに乗り、笠森観音へと向かいました。やはりスタンプラリーの時期は利用客が多かったのでしょう、運転手さんが「皆さんだいたい笠森に行くのかな?」とか訊いてきて、帰りのバスは16時53分が最後だから乗り遅れないようにね、と説明してくれたりしました。
国指定重要文化財にも指定されている観音堂、写真を観て戴ければ判るように非常に急勾配の階段を昇る必要がありまして、しかも昇った先の手摺りがけっこう低く、床板と床板のあいだにほんの僅かな隙間があって、下が見えたりするのですよ。なのでちょっと怖かったりもするのですが、そこから見える雄大な光景は一見の価値ありかと。
そして近辺を歩き回ったり、観音堂とは別の展望台からの風景を堪能したり。
かなり急勾配の道&階段を歩き回ったので、おっさんの体力的にはけっこうしんどいのと、膝への負担もなかなかだったりした訳ですが、ひとしきり散策したあとバスで上総牛久駅まで戻り、ちょうど良いタイミングで到着した普通列車に乗車(モデルコース記載の1つ前でしょうか)。
五井駅に戻り、「こみなと待合室」にてスタンプラリー特典のクリアホルダーを獲得。
なかなかにタイト且つハードスケジュールでしたが、非常に充実した休日となりました。
といったところで、本日はこのあたりにて。