マンガLOG収蔵庫

時折マンガの話をします。

『まおゆう』の感想を淡々と書き連ねる

このブログでは普段マンガの話しか書きませんが、今回は珍しく小説の話です。


先月下旬あたりから、少なくとも僕がよく巡回しているサイト・ブログで非常に話題になっているネット小説があります。


先月話題になり始めた頃は幾つか略称がありましたが、最近は「まおゆう」が定着しつつあるようです。
twitter とかでも大変な盛り上がりようだったのでどれほどのものかと読み始めてみたところ、これがまた尋常ではない面白さでした。仕事で夜中に帰ってきても最低1スレは読む、休日には3〜4スレ読むという生活を続けることとなり、文庫本数冊分に及ぶ文章量であるにも関わらず1週間足らずで読破してしまいました。遅読である僕にとっては驚異的と言えるペースです。


早い段階で挙げられた感想を幾つか挙げてみます。


リンク先を読んで戴ければ判るとおり、実に熱い賛辞が送られています。
ただ、上の記事の幾つかを読んでいて、何か置いてけぼりの感覚を感じてしまうのも事実でして。


善悪二元論の超克だ、二元論を越えたものを描こうと挑んだ諸作品(『ガンダム』『銀河英雄伝説』『Fate/Zero』その他多数)でも描けなかった「その先」に到達した云々と(いった趣旨と思われる内容が)書かれていたりする訳ですが、当の先行作品群を少なからず読んでいなかったりする訳です。
正直言って、それは超克しなければならんものなのか?というレベルの頭しか持ち合わせていないのです。


それでも、この物語は抜群に面白い。これは断言して良いと思います。
なので、先行作品の流れとかではなく、1個の作品として、思ったところを淡々と書いていこうかと思います。
以下、ある程度内容に触れるので読む際はご注意ください。

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