マンガLOG収蔵庫

時折マンガの話をします。

『DRAGON FLY』の感想と、ちょっと驚いた後書き

ひとつ前の記事で書き漏らしたマンガのこととかを簡単に。

DRAGON FLY Vol1 (WANI MAGAZINE COMICS)

DRAGON FLY Vol1 (WANI MAGAZINE COMICS)

まずは『DRAGON FLY』の作者・前嶋重機さんについて。
その名前を初めて意識したのは、マンガではなく小説です。
ハヤカワ文庫から出ている、小川一水さんの傑作SF『復活の地』のイラストを見て以来気になっていました。

復活の地 2 (ハヤカワ文庫 JA)

復活の地 2 (ハヤカワ文庫 JA)

(最も気に入っている2巻の画像で。)

この人絵が巧いよなぁ、イラストだけでマンガは描かないのかなぁとか思っていた訳ですが僕が気付かなかっただけでちゃんと描いておられました。(´ω`;)
今日書店を散策していたところ偶然見掛けたので、思い切って購入した次第です。
以下、概略を兼ねた雑文です。



内容をごく大雑把に書くと、舞台となるのは遥か未来のとある星。数千年後でありながら中世ヨーロッパ的宗教対立の嵐が吹き荒れている世界です。
表紙に描かれているのがヒロイン・沙羅で、不老不死の肉体を持っています(!)。
先に書いた宗教対立の陰謀に巻き込まれて追われる身となった沙羅の戦いが描かれます(大雑把過ぎるかな?)。

描かれる女性がまた非常に色っぽく描かれていて実によろしいですよ。
ただ複雑な設定と独特な世界観(そしてそれに伴う特殊な用語)、それらを前提としながら尚且つ時間軸が行ったり来たりと、読み辛さを感じるのは確かです。じっくり読む必要がある。
値段も相俟って(1800円)、敷居は高い本かもという印象は受けました。
ただ大判・オールカラーという点を考えれば妥当な価格なのかもしれませんね。


実を言うと最も興味深かったのは巻末オマケマンガ。
前嶋重機さんって、『皇国の守護者』(マンガ版)作者の伊藤悠さんの旦那さんだったんですね。
・・・と言うか、それ以前に伊藤悠さんが女性だと初めて知りましたよ。

皇国の守護者』、ごく大雑把にしか内容を知らないんですよね。
打ち切りが惜しまれるものの非常に評価が高い作品だということは認識しているので、ちゃんと読んでみようかと思っている今日この頃。
それにしてもあの作品を女性が描いていたとは、驚きだなぁ。