岩本ナオ『町でうわさの天狗の子』2巻
- 作者: 岩本ナオ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/07/10
- メディア: コミック
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面白いですよね。
高校生の恋愛模様が描かれる作品ですが、その設定が特異です。
天狗の存在がごく当たり前の日常として描かれているのですよ。
そしてヒロインの刑部秋姫は天狗と人間のハーフです。天狗の血を引いているだけあって普通の人間とは異なっていて、トラックを軽々と持ち上げる怪力を持っていたりします。
当然のように父親(天狗)やそれに従う動物(人間に変身もできて、人の言葉も喋れる)たちは秋姫に後を継いでもらおうとしているのですが、秋姫は普通の高校生として恋愛をしたいと考えていたり。
この設定による独特の世界観や、それゆえの独特の台詞とかがこの作品の大きな魅力になっていると思います。
「お前円空好きか・・・」とか、個人的にツボです。
この彫刻刀の箱に描かれる仏像とか、円空の作品ですね。
女性作家さんが描く恋愛マンガに「円空」とか、なかなか出てこないですよね。(^ω^)