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時折マンガの話をします。

古味直志『ダブルアーツ』1巻

ダブルアーツ 1 (ジャンプコミックス)

ダブルアーツ 1 (ジャンプコミックス)


個人的にはかなり期待を寄せています。
舞台となるのは、「トロイ」と呼ばれる原因不明の奇病が蔓延している世界です。トロイの毒が許容量を超えると発作が起こり、段々と身体が透明になっていって最終的には存在自体が消えてしまいます。治療法は存在せず、ごく稀に存在するトロイへの耐性が強い女性により組織されている「シスター」が感染者に触れて(トロイは肌が接触すると感染する)毒を吸い出すという処置が施されています。そのシスターも、自らの毒の許容量を超えてしまった場合は発作から逃れることは適いません。


ある街に治療のために来ていたシスター・エルレインは、その治療を終えた直後にトロイの発作が出てしまいます。
そしてその様子を目撃し介抱した少年・キリは、トロイに感染しない体質を持っていました。そして二人が接触している間はエルレインの発作は治まります。
かくして二人の旅が始まります。向かうはトロイ研究機関のあるシスター協会本部。常に手は繋いだまま。そしてなぜかシスターの命を狙い続ける「ガゼル」という暗殺組織が行く手を阻みます。


いったい「トロイ」とは何なのか?ガゼルの目的は?そしてキリの持つ不思議な能力はいったい何なのか?
まだ謎の部分も多く、期待させる内容になっています。登場キャラクターのエピソードも丁寧に描かれていていいですね。
変なテコ入れをされてバトル中心の展開にならないことを望みます。