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時折マンガの話をします。

もとなおこ『コルセットに翼』2巻

コルセットに翼 2 (プリンセスコミックス)

コルセットに翼 2 (プリンセスコミックス)


・両親と死別
・親戚により寄宿学校に送り込まれる
・冷酷な校長に、執拗なまでの手酷い仕打ちを受ける
・ボロボロの屋根裏部屋を充てがわれたり
・ヒロインの出生には何らかの秘密があるらしい
・その秘密の一端をしる人と偶然の出逢いがあったり、後ろ盾になってくれたり


・・・と、まさしく王道のなかの王道とも言える展開が続きます。
やはりこういう作品がないといかんよなぁと、思う今日この頃。
読んでいて安心感があるといいますか。
あとはミス・デスデモーナ(校長)の性格造型とかをより深く描いてくれると、今後の物語に奥行きが出るんじゃあないかと思っています。

ただ、大英帝国そのものを描くという感じではないかも。
ヴィクトリア朝の雰囲気・息づかいみたいなものですね。
階級制度・服装・調度・習俗・街の描写といったものは、『エマ』とか『Under the Rose』のほうに分があります。
まぁこれはどっちが優れているとかいうのではなく、何を描こうとしているかというのにも関係してくる話です。