マンガとかについて何か書こうかと思ったときの、ちょっとした心掛け
昨日五十嵐大介さんの『海獣の子供』を読んでみたらやはり面白かったので、今日も続刊を買って読んでいました。
で、ふと思い出したのが、五十嵐大介さんの前作『魔女』に出てきた台詞です。
- 作者: 五十嵐大介
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/01/28
- メディア: コミック
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『魔女』は現時点で(続刊が出るのかは判りません)2巻まで、5編の物語が収録されています。
そのなかでも個人的に最も完成度が高いと感じている第3抄、「PETRA GENITALIX」に出てくる台詞です。
ごくかいつまんでストーリーを説明しておきます。
ある隕石が原因となり、それが存在する研究所を中心として街中に異変が発生します。奇怪な生物が突然発生し、生物・無生物問わずに寄生してはすぐに死滅してしまう。
その災厄を食い止めるため、「魔女」ミラに依頼がきます。しかし依頼をしてきた教会は「魔女」の存在自体を神の冒涜とし蔑んでいた・・・。
そんな状況での台詞です。詳細は実際に読んで欲しいところです。
神のご加護を・・・
やめて!
ミラをウソで送るのはやめて!
いちども空を見たことがない人が「晴れた空は青い」と言ったら、
言葉は間違ってなくてもそれはウソなんだわ。
あなた達の言葉は汚れてしまって悲しんでいます。
(中略)
穢らわしい!
子供がなんということを口走るのだ!
子供とはいえ魔女は魔女なのだな。
たくさんだ!
(2巻91〜92ページ)
この台詞、非常に汎用性がある言葉だと思うのですよね。
「空を見たことが」を「マンガを読んだことが」に変えてみるとか。今月初めあたりにマンガ文化が衰退している云々という話題があったりしたことも思い起こされます。
せめて何か(僕の場合は主にマンガ)について語ろうとするときは、最低限それについて知ってから書きたいなと思う今日この頃です。