コミティア88購入同人誌紹介・その1(マンガ編)
コミティアから既に10日ほど経っていますが、ようやく買ってきた同人誌の紹介・感想みたいなものを書いてみようかと思います。まずはマンガ作品から。
- 『リューシカ・リューシカ』
- 『リューシカ・リューシカ うそ設定資料集』
- 『リューシカ・リューシカ ドーナツ父さんの巻』(サークル:むてけいロマンス)
『灰羽連盟』でも名の知られている、安倍吉俊さんのサークルですね。
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2007/03/21
- メディア: DVD
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仕事の関係で昨年夏からコミケにもあまり参加できていないので、3冊まとめて購入。
表紙にもなっている、リューシカという女の子の日常が描かれています。リューシカが実に可愛らしくて素晴らしいですね。内容的にも、『よつばと!』とかが好きならハマるのではないかと思います。
個人的にツボだったのは、新刊(『ドーナツ父さん』)での、ドーナツの穴を巡るリューシカとお父さんとのやり取り。
- 『松吉伝』(サークル:みにゃもと)
- 作者: みなもと太郎
- 出版社/メーカー: リイド社
- 発売日: 2002/03/28
- メディア: コミック
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この同人誌では、祖父・松吉のエピソードが描かれています。
・・・と書くと簡単に終わってしまいますが、この「エピソード」が只事ではありません。
明治天皇の近衛師団のいたとか、部下に甘粕正彦がいたとか。とりわけ日露戦争時に明石元二郎と同行した話については、事実であれば日本近代史に修正が必要になるレベルです。
祖父→父→母→みなもと太郎さんという又聞きに又聞きを重ねた情報であるうえ、証拠も残っていないので立証は不可能に近いでしょうが、とにかく圧倒的な面白さです。まだ描かれていない話もあるようなので、続きを大いに期待するところです。
- 『二次元噂八百 3』
- 『2009 マンガ界10大ニュース』(サークル:世田谷ボロ市)
脅威的なまでの小ネタが次から次へと登場する『人間噂八百』の作者、足立淳さんの同人誌。
- 作者: 足立淳
- 出版社/メーカー: 産経新聞出版
- 発売日: 2008/05/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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足立淳さんのブログはこちら:足立淳のブログ彼岸花・改訂版
『人間〜』では芸能ゴシップネタを扱っていますが、『二次元〜』『マンガ界〜』では主にオタク業界モノを扱っています。マンガ・アニメ・ライトノベルとかですね。
やはりこの同人誌でも、「あぁ〜そういえば」という話が次々と出てきます。某社の某団体礼賛記事の話とか、某有名マンガ家のフォークシンガーデビューの話とか。(´ω`;)
読んでいて最も面白かったのは、『「聖☆おにいさん」の巻』と『「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の巻』(共に『二次元噂八百』に収録)。前者では『このマンガがすごい!』のような企画・アンケートに対しての疑問が熱く語られています。
そして後者には、4月に話題になった例のコマ*1も収録されておりまして・・・。*2
何れの話にも、作者さんの魂の叫びみたいなものが感じられます。自分のように、マンガについて何やら書いている身としては考えさせられる内容でもありました。
- 『タリサ・クミ Talitha Cumi#3』(サークル:全角ハナコ)
コナカナコさんによる同人誌。続き物の3冊目になります。
昨年のコミティアで偶然1巻を見掛けて、それ以来新刊を楽しみにしている作品です。
不可解な猟奇殺人事件と、その事件に見え隠れする「カタリナ」という少女の影。
事件の生き残りである少年・レイモンドを担当することになった実習医の青年・ハル。
少年が口にした、カタリナという名の少女。
そしてハルもまた、嘗てカタリナと関係があった。
繊細なタッチで描かれる猟奇描写が、鮮烈な印象を与える作品です。
現在とハルの過去が交錯しつつ、物語は進行していきます。
そして3巻では、カタリナの過去らしきものが示唆されます。果たしてカタリナ何者なのか、そしてその目的は何なのか。次巻完結予定とのこと。今から楽しみです。
「マンガ編」はこれで一区切り。「評論編」に続きます。