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時折マンガの話をします。

水木しげる『ゲゲゲ家族の肖像』

ゲゲゲ家族の肖像 (トクマコミックス)

ゲゲゲ家族の肖像 (トクマコミックス)


膨大な数にのぼる水木センセイの作品の中から、「家族」が題材となっているものを中心に収録したセレクション。水木家そのものがモデルとなっている(或いはほぼ実話)、という意味です。
確か9月で終わりだったかと思いますが、連続テレビ小説ゲゲゲの女房』が放映されていることもあり、このところ水木作品の復刻・出版が盛んです。ありがたいことです。


収録作品は『ゲゲゲの鬼太郎』の「朧車」、「ビッグゴールド」に掲載された『夢先案内猫』『姥捨株式会社』、「月刊少年ジャンプ」に掲載された『突撃!悪魔くん』と、水木センセイの娘お二方のインタビューならびにコラム・エッセイ等。


『夢先〜』『姥捨〜』に登場する「荒又コリャマタ先生」は、言うまでもなく荒俣宏先生がモデルな訳ですが、それによると荒俣先生は妖怪の模様です。水木センセイがそう言っているのですから間違いはないでしょう。(´ω`)
また、「朧車」に登場するチベットの怪僧チンポ*1と荒又コリャマタ先生との意匠的類似も注目すべき点でありましょう。


どんなものでもフハーッと食べてしまいそうな水木センセイが実はけっこう好き嫌いがあるとか、「屁」にまつわるエピソードが語られたりするインタビューも面白いです。

*1:水木センセイは実は下ネタが大好きなので、よくこういう名前が登場します。