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黒咲錬導『放課後プレイ3』

1組のカップル(主に高校生)がゲームの話とかを中心に掛け合いを続ける。一言で説明するとそれだけの内容である『放課後プレイ』もシリーズ3冊目。『3』の中心となるのは図書委員長かつ部活(内容は不明)の部長も兼ねている大柄・巨乳・メガネの少女(高3)と同人を描いたりもしている少年(こちらもたぶん高3、そしてジゴロ体質)の二人。
因みに委員長は最初の『放課後プレイ』に出てくる黒髪ロングの少女と面識があり、少年のほうは黒髪ロングと付き合っている少年のゲーム仲間でもあります(固有名詞がないので説明が判りづらいですなぁ)。個々の作品は別物ですが、共通した世界観を持っているということですな。


やはり一連のシリーズの見どころと言えるのは、直接的にはとりわけ問題はないながらも実に艶かしく描かれる、性的な匂いに満ち溢れた比喩ですね。『3』で最も印象的なのは食べ物を使った表現ですな。アイスクリームとかお粥とか。アイスクリームの場合「ゲテモノ味」であるという点がまた手が込んでいる。
図書委員長のメンタリティもまた、実に綾のある描き方がされています。黒髪ロングに対する振る舞い・或いは少年への最初の接し方と、後半で描かれる接し方の落差がまたたまらないですなぁ。そして最後に描かれる、半ば自分に向けられたどす黒い感情にも凄みがあります。