単行本の「新装版」についてあれこれ
次号(47号)の「モーニング」で、諸星大二郎さんの新連載が始まるんですよね。
『西遊妖猿伝 西域篇』。8年振りくらいの連載再開になるんでしょうか。
はっきり言って楽しみです。
ただ気になることがひとつ。
これまでの単行本は別の出版社から出ています。
- 作者: 諸星大二郎
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 1984/03
- メディア: コミック
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- 作者: 諸星大二郎
- 出版社/メーカー: 潮出版社
- 発売日: 2000/03/01
- メディア: コミック
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掲載誌が変わったりする関係で、移籍以前の掲載分も新たに移行した出版社から出したりする訳です。
となると、これまでの単行本収録分が新装版で(つまり講談社から)だされる可能性も出てきます。僕は潮出版社版を途中までしか集めていないので、もし新装版が出た場合どうしようか今から悩んでいます。
とりわけ最近は雑誌の休刊やら作家さんのゴタゴタやらで出版社が変わってしまい、新装版が出るケースが多いように感じます。そんな訳で今日は、新装版が別出版社から出た作品を幾つか取り上げてみます。
まずはこちら。
- 作者: PEACH-PIT
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2003/03
- メディア: コミック
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Rozen Maiden新装版 1 (ヤングジャンプコミックス)
- 作者: PEACH-PIT
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/04
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有名どころから、PEACH-PITさんの『Rozen Maiden』です。上が幻冬舍版、下が集英社版です。最初は「月刊コミックバーズ」で連載していたものの、何やら作者・出版社間でトラブルがあったようで打ち切り。幻冬舍版最終巻(8巻)が小冊子と見紛うばかりの薄さだったことを記憶している方も多いと思われます。
で、「ヤングジャンプ」で月一連載が決まり、それに併せて新装版が刊行され始めました。
どちらの版も似通った、紙質にもこだわった装丁が特徴です。個人的にはドールが作られた順番に表紙を飾り、その結果水銀燈が1巻の表紙になっている集英社版に軍配をあげます。(´ω`)
続けてはこちら。
- 作者: 林家志弦
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2004/06/26
- メディア: コミック
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- 作者: 林家志弦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/08/19
- メディア: コミック
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林家志弦さんの『はやて×ブレード』です。
この作品は「月刊コミック電撃大王」で連載されていましたが、突如「ウルトラジャンプ」への移行が告知されました。何でも「諸般の事情」だそうです。「コミックガオ!」の休刊・それに伴う「電撃大王」への連載作品移行とかも関係しているのかな、と考えたりしますが、実際のところはどうなのでしょうね。
集英社版には描き下ろしや修正が加えられているようです。*1
そういえば上の画像、新装版が(ヤングジャンプコミックス)となっているけど、ウルトラジャンプだよなぁ・・・?
次はこれです。
- 作者: 垣野内成美
- 出版社/メーカー: リイド社
- 発売日: 2007/05/19
- メディア: コミック
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- 作者: 垣野内成美
- 出版社/メーカー: ジャイブ
- 発売日: 2008/06/07
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垣野内成美さんの『レイスイーパー』。
この作品はリイド社から出ていた「月刊少年ファング」に連載されていましたが、創刊から1年ほどであえなく休刊。やはり目玉となる作品が欠けていたのが大きかったと思います。
僕は垣野内成美さんの絵が好きなんでこの作品は追っていたのですが、このあとどうなるのかなぁと思っていたところジャイブの月刊誌「コミックラッシュ」にて『レイスイーパーCROSS』と若干題名を変えて連載再開となりました。
それにしても『薬師寺涼子の怪奇事件簿』を掲載している「マガジンZ」も休刊になるし、垣野内成美さんは不運続きな印象です。『超人ロック』みたいだ、というのは言い過ぎかな?
そしてこちら。
- 作者: 綱島志朗
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2001/02
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- 作者: 綱島志朗
- 出版社/メーカー: マッグガーデン
- 発売日: 2004/12
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- 作者: 綱島志朗
- 出版社/メーカー: マッグガーデン
- 発売日: 2002/09/10
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JINKIー真説 1―コンプリート・エディション (電撃コミックス EX)
- 作者: 綱島志朗
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2008/04/01
- メディア: コミック
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綱島志朗さんの『JINKI』ですね。
えぇっと、僕もあまり詳しくはないのですが、最初は「ガンガンウイング」で掲載、その後「コミックブレイド」に移行、そして更に「電撃大王」へ移行でいいのかな?
最初の移行はいわゆる「エニックスお家騒動」絡みと考えて良さそうです。
で、「コミックブレイド」に移籍後『JINKI:EXTEND』になって、それに併せて『ジンキ』*3もマッグガーデンから新装版が出る。そして今年また雑誌を移って、今度は『真説』と銘打った再構成版が出始める・・・と。
それまでのはまがい物だったのかという疑問が残ります。
そして『真説』は、それまでと版型まで違うんですよね。『EXTEND』まではB6版、『真説』はA5版。並べても統一感に欠けるのです。
追い続けている読者さんはどんな心境なのでしょうね。(´ω`;)
何れにせよ共通しているのは、新装版が出ると更に出費がかさんでしまうという現実ですけどね。そして異なるバージョンを全て集めたくなってしまうのがマンガ好きの業だったりします。