マンガLOG収蔵庫

時折マンガの話をします。

2009年マンガランキング・オトコ編


このマンガがすごい! 2009

このマンガがすごい! 2009


このマンガがすごい!2009』に便乗するかたちで、自分でも勝手にやってみようと思います。
「オンナ編」はこちらからどうぞ。


選考基準としては、

  • 現在連載が続いている
  • 今年単行本(新刊)が発売された

の何れか、或いは両方に該当し、自分が所有している作品とします。且つ『このマンガがすごい!』と同じかたちで、オトコ編・オンナ編各6作品ずつ選出してみようかと。


尚、自分が去年勝手にやったランキングに入れた作品は外します。
去年は別のブログサービスを利用していて、1日のアクセスが20〜30くらいの過疎ブログだったので、昨年のランキングを提示しておきますね。

10位:植芝理一謎の彼女X
9位:地下沢中也『預言者ピッピ』
8位:椎名軽穂君に届け
7位:中山星香『妖精国の騎士』(まだ全部読んでいないな・・・。)
6位:平本アキラ俺と悪魔のブルーズ
5位:武富健治鈴木先生
4位:田村由美7SEEDS
3位:高橋慶太郎ヨルムンガンド
2位:山根和俊『GAMBLE FISH』
1位:山口正人『任侠沈没』


2〜5、10位あたりはまた入れたかったりもするのですが、涙を飲んで堪えます。
それでは始めます。まずは「オトコ編」から。



6位:鶴田謙二『おもいでエマノン

おもいでエマノン (リュウコミックススペシャル)

おもいでエマノン (リュウコミックススペシャル)


船旅をする青年と、地球の総ての歴史を記憶していると語る少女・エマノンとの一晩の邂逅と刹那のおもいで。
鶴田謙二さんの描くエマノンの姿が、鮮烈な印象を残す1冊です。



5位:篠房六郎百舌谷さん逆上する

百舌谷さん逆上する 1 (アフタヌーンKC)

百舌谷さん逆上する 1 (アフタヌーンKC)


ツンデレという「病気」を持つ百舌谷さんの、狂騒に満ち溢れた日常。
しかしこの作品、自らの病気を心底呪う百舌谷さんの「ツンデレ」を(読み手が)どう感じるかで、かなり作品の味わいが変わると思う。見方によっては非常に重い作品。



4位:高橋葉介もののけ草紙』

もののけ草紙 壱 (ぶんか社コミックス)

もののけ草紙 壱 (ぶんか社コミックス)


『夢幻紳士』に登場した「手の目」を主役に据えたスピンオフ作品。
当代最高の絵師・高橋葉介さんの、グロテスクかつ流麗・妖艶な筆致をご堪能あれ。



3位:長谷川哲也『ナポレオン −獅子の時代−』

ナポレオン 10―獅子の時代 (ヤングキングコミックス)

ナポレオン 10―獅子の時代 (ヤングキングコミックス)


何故だ!何故評価されない!(#゚Д゚)
獅子の時代はいつになったら到来するのだ!
ページ全体に漲る熱気、熱過ぎる漢たちが繰り広げる骨太な物語、どれを取っても一級品。異論を加える人間には漏れなくランヌの鉄拳制裁が待っています。



2位:安倍夜郎深夜食堂

深夜食堂 1 (ビッグコミックススペシャル)

深夜食堂 1 (ビッグコミックススペシャル)


深夜〜明け方に営業している、「勝手に注文してくれりゃあ、できるもんなら作るよ」という奇妙な食堂。そしてそこで作られた料理をめぐって、そこに集まる人たちが繰り広げる、時にほろ苦くと時に可笑しな人間模様。
決して巧いという感じの絵ではないんだけど、登場キャラクターの表情が凄くいいんですよね。まさしくこの食堂のメニューのように、味わいのあるタッチなんです。癖になる作品ですよ。



1位:カラスヤサトシ『おのぼり物語』

おのぼり物語 (バンブー・コミックス)

おのぼり物語 (バンブー・コミックス)


カラスヤサトシさんが上京してから連載を抱え始める直前あたりまでの出来事を綴った内容。
同じく地方から出てきた身としては、孤独感や焦燥感の描写にグサリとくること多数。
そして後半の展開で、本気で感動しました。
・・・カラスヤサトシさんって、実のところ非常に内省的な人だと思うのです。この点も絡めて後日感想をちゃんと書く予定。



しかし6作品に抑えるって難しいですね。
他にも『弱虫ペダル』とか『それでも町は廻っている』とか、入れたい作品は幾つもありました。