マンガLOG収蔵庫

時折マンガの話をします。

コミケ76戦利品感想・その1

いつものことではありますが、いろいろとやることがあり更新が滞っています。
コミケ戦利品も少しずつ消化していますが、なかなかそれらの感想を書く時間もありません。


とは言え twitter で幾つか感想じみたものを書いてはいるので、それをまとめておきます。
長文でじっくり書きたいものについては、後日(なるべく早いうちに)こちらに書こうと思っています。


『 』が同人誌のタイトル、( )が作者さん或いはサークルさんのサイト・ブログです。




『敷居の部屋の関係』敷居の先住民さん)

 同人誌『敷居の部屋の関係』読了。まったく手を出していないジャンルについて書かれているので、非常に興味深く読むことができた。通史が面白い。(2009-08-21 00:22:19) link


『評論東方』オタクブックスさん)

 同人誌『評論東方』読了。タイトル通り東方についての考察本。自分にとって未知のジャンルなので興味深く読んだ。大量に作られる二次創作によって世界観(「場』)が構築されていくということなのかな。(2009-08-24 19:10:31) link
 ガンダムミノフスキー粒子の設定とかエヴァとか、元々綻びがあるというか曖昧な箇所をファンが補完していくというのは昔からあるけれど、東方の場合はそれを推し進めた感じで、原作が意図的に設定を緩めていて、ファンが二次創作で思い思いに設定を造り上げるのを許容しているというか。(2009-08-24 19:13:49) link


『MADなボクたち2009』山本弘のSF秘密基地

 同人誌『MADなボクたち2009』流し読み。山本弘さんお薦めのニコニコ動画YouTube動画を紹介したもの。やはりアイドルマスターはある程度押さえておくべきかな、という気になる。因みに表紙は娘さんがお描きになった『けいおん!』のキャラクターだが、澪は少しグレイに似ている。(2009-08-21 00:36:27) link


『僕らを育てたSFのすごい人』

 同人誌『僕らを育てたSFのすごい人』読了。柴野拓美さんへのインタビュー。SF黎明期の熱気とか、息づかいみたいなものとか、ひしひしと伝わってくる。このエネルギーはどこからくるのだろうかと不思議に思う。(2009-08-23 01:24:21) link


『ロトさんの本 Vol.23 アニメ時評2009』氷川竜介ブログ

 同人誌『ロトさんの本 Vol.23 アニメ時評2009』ほぼ読了。氷川竜介さんによるアニメ評。氷川竜介さんの強みは、製作サイド側に立っての視点、アニメ産業というものを踏まえての説明、歴史的な文脈を踏まえての解説、技術への言及等、とにかく視点が広いことだと思う。(2009-08-24 20:30:11) link
 「現実を浸食するフィクション」としての『けいおん!』評は必読。そして氷川竜介さんでさえ、『宇宙をかける少女』は理解できなかったらしい。(2009-08-24 20:31:27) link
 誰か、俺にあの野球の回の意味を教えてくれる人はいないか?とは今でも少し思っている。(2009-08-24 20:32:18) link


『.in 遊びをプレイするゆかいゲーム読本』ramdam_butter blog さん)

 同人誌『.in 遊びをプレイするゆかいゲーム読本』流し読み。21名の方がゲームの思い出を語る内容(?)だが、執筆者が一筋縄ではいかない方々ばかりなので無闇に笑える内容となっている。初めてやったゲームで『寺尾のどすこい大相撲』が挙がる本とか、普通はない。(2009-08-24 19:22:15) link
 執筆者のひとり、うとまるさんという方は、「ゲーム読本」であるにも関わらず何故か延々と『ガラスの仮面』のことを書いていたりする。それがまた面白かったりするので困る。(2009-08-24 19:24:13) link


『光風霽月』天羅万象さん)

 同人誌『光風霽月』読了。DQ7二次創作本。ミギーさんはほんとうにいい話を描く。ストーリーの本筋(オリジナル)を崩すことなく、且つ独自の物語を描けるのは、やはり作品への思い入れが強いからだろうか。(2009-08-21 00:47:23) link


『COMIC MAVO Vol.2』たけくまメモ

 同人誌(?)『COMIC MAVO Vol.2』読了。竹熊健太郎さんが編集している雑誌。個人的に面白いなと思ったのは河野玲奈『おばあちゃんのほお袋』、佐藤菜生『みずうみの果実』『手のはなし』とか。(2009-08-24 22:11:31) link
 『おばあちゃんのほお袋』は、夏休みに田舎に行った少年とおばあちゃんとの日常が描かれるのだが、おばあちゃんの右頬が異様に膨らんでいて、そこに食材を保存したり、或いは食べ物を作ったりする。またその袋自体が食べ物になったりもする。実にシュールだが、それが日常として描かれるのが面白い。(2009-08-24 22:18:10) link
 『みずうみの果実』は田舎に転校してきた少年の体験が、幻想的且つ耽美な筆致で描かれる。主要キャラクターの描き方が中村明日美子さんに似ていると思ったら、この作品じたいが「マンガ・エロティクス・エフ」で奨励賞を獲ったものらしい。やはり影響は大きいのかな。(2009-08-24 22:22:12) link
 『手のはなし』は新作描き下ろしとのこと。『みずうみ〜』に比べると自分のペンタッチを手にしていると感じる。時折山本直樹さんが描いたとしか思えないような表情があったりするのはご愛嬌か。母親の顔とか、ヒロインが目を細めてる(閉じてる)ところとか。(2009-08-24 22:25:44) link



とりあえずこれで一区切り。
たぶん続きます。