『JOJOVELLER』は期待に違わぬ素晴らしい内容だった
先日、遂に荒木飛呂彦先生の3冊目となる画集『JOJOVELLER』完全限定版が我が家に届きました。
- 作者: 荒木飛呂彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2013/09/19
- メディア: コミック
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早速ですが、内容ならびに感想的なものを書いておこうと思います。
輸送用ダンボールケースに入った状態。
収録内容の記載を読むだけで期待が高まります。
開封ッ!
豪華BOXのイラストがお出迎え。
大きさの比較対象は『ジョジョリオン』4巻です。
2冊目の画集『JOJO-A-GO!GO!』と同じくらいですね。
厚さはこれくらい。
メインとなる画集です。
単行本や雑誌の表紙を飾った多数の美麗イラストの他、「ジョジョ展」をはじめとする各種イベント用に描かれたイラスト等も多数収録。
そしてこの画集の目玉と言えるのが、「DECODE JOJO's Artwork」と題された、荒木飛呂彦先生自らによるイラスト解説と言えましょう。
そしてその解説ページが、実に凝っている。
右側のページが、荒木先生による解説ページ。
色使いについての意図や持論について説明されています。
そしてこのページをめくると・・・、
ページに円形の穴が空いているのが判ります。
解説ページは、その2ページ後のイラストを解説していた、ということですね。
そしてページをめくり切ると、2ページ前のイラストについての解説が。
このページは、『ジョジョ』の特徴のひとつ、「ポージング」についての説明です。独特のポージングのルーツについても荒木先生自ら解説を加えています。
尚且つ、このイラストは2ページ前の「色使い」の解説においても相通じる内容といいますか、不自然ではないものとなっています。更には右側のジョナサンとディオのイラストは、ポージングの解説においても言及がされています。実に考え抜かれた配置だと思う次第。
続いては、「JOJOVELLER+』と題された、別冊収納ケース。
収納ケースの中には、別冊となる『HISTORY』『STANDS』、そしてブルーレイ2枚組の『Documentary Films of JOJOs』が入っています。
まずは『HISTORY』から。
「運命対談」と題された、荒木飛呂彦先生と初代担当編集者・椛島良介氏との対談と、歴代編集者へのインタビューが中心となっています。貴重な証言が多数収録されており、ファン必携と言える内容かと思います。
(荒木飛呂彦『JOJOVELLER 完全限定版 HISTORY』43ページ。
そして、初単行本『魔少年ビーティー』から現時点(2013年9月)における最新刊『ジョジョリオン』4巻(『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ108巻)に至るまでのカバーコメントが全収録(写真付)!
30年以上の時を経てもまったく変わらぬ、むしろ若返っているのではと言われることも少なくない、荒木先生の姿を時系列で追うことができます。
2000年以降の雑誌巻末コメントも全収録。*1
資料的価値も高い1冊となっています。
続けては『STANDS』。
『ジョジョの奇妙な冒険』第3部〜現在連載中の第8部『ジョジョリオン』4巻までに登場したスタンド141体(恐らく)の全能力・戦闘の記録を収録。コラム等も加え総ページ数は320、圧倒的なボリュームとなっています。
(荒木飛呂彦『JOJOVELLER 完全限定版 STANDS』2〜4ページ。)
スタンド名50音順、スタンド使いの名前50音順の索引もあり、検索の便が図られています。
こちらは裏表紙。
表紙・裏表紙共に、各部の主役・ボス敵のスタンドがアイコン的デザインで描かれていますね。
表紙の上から、
裏表紙の上から、
- ボール・ブレイカー(第7部、ジャイロ・ツェペリ)
- タスク ACT1(第7部、ジョニィ・ジョースター)
- キラークイーン(第4部、吉良吉影)
- ゴールド・エクスペリエンス(第5部、ジョルノ・ジョバァーナ)
- ホワイトスネイク(第6部、エンリコ・プッチ神父)
- キング・クリムゾン(第5部、ディアボロ)
- D4C(第7部、ファニー・ヴァレンタイン大統領)
になります。
最後にブルーレイ2枚組。
Disc 1 には「ジョジョ展全記録」が、Disc 2 には「荒木飛呂彦 カラー作画完全密着」を収録!・・・しかし自分の家にはブルーレイの再生環境がないので未見です。('A`)
ダイジェスト映像はこちらから視聴可能。
と、長々と書いてきましたが、一言で言えば素晴らしい内容でした。
改めて、ファン必携の1冊だと書いておきます。