マンガLOG収蔵庫

時折マンガの話をします。

表紙が奇麗なマンガ・その1

最近は雑誌の数が多過ぎて、とてもじゃないですが全て追うことができません。以前マンガ雑誌がどのくらいあるか調べてみたこともあるのですが、全て合わせると300を超える筈です。
ついでに書くと、面白いマンガは現在でも多数ありますが、様々な雑誌に散らばっているように感じます。
そうなると自然に欲しいものは単行本で買うことが多くなりますが、ここでも問題が生じます。


書店で売っているマンガはシュリンクが掛けられていて、試し読みができないという点ですね。


もっとも最近では書店側で一部試し読みが可能なようにしたり、見本誌を用意したりと工夫をしていますが、それも全体のなかでは一部分(書店側で推している作品とか)だったりするのが現実です。
一時期新刊の帯に「この本は試し読み歓迎です!カバーを付けないでください!」と書かれたものがよく出回っていましたが、どこ吹く風と言わんばかりにシュリンクを掛けられていて、結局最近は見掛けなくなっているように思います。


そうすると事前にある程度情報を仕入れておくか、ある程度連載で追っていて面白いものを購入するとかになってきます。しかしそれだと、新規読者の獲得や偶然の出逢いみたいなものが減ってしまうように感じます。


そこで重要になってくるのが表紙ではないかと考える訳です。


書店を散策していて「おぉっ、これは!」と思わせるような表紙を見掛けて、思わず衝動買いしてしまった経験が一度くらいはあるのではないかと思う訳ですよ。そしてそれが当たりだったりすると非常に嬉しい気分になりますよね。
あくまで経験則ですが、表紙に気合が入っていると内容も伴っている*1ことが多い気がしますね。
そんな訳で、これまでに買ったマンガで表紙に力が入っていたものを幾つかご紹介してみます。


まずは最近のものから。末次由紀さんの『ちはやふる』です。
暖色系で統一された色調と、こちらを真っ直ぐに見据えつつ微笑をたたえるヒロイン。惹き付けられますよね。
内容も素晴らしく、作者さんの気迫を感じさせます。


同じく最近のものから、三部けいさんの『鬼燈の島』を。
真黒い装丁と、水に濡れて半ば裸体に近くなっている女性。眼が髪の毛で隠れていて、その表情・心情の全貌は窺い知れません。不安感と同時に期待感をも感じさせる表紙になっていますね。
孤島にある寄宿制の小学校を舞台にした、サイコサスペンス・ホラー的な内容になっています。展開がまったく読めず、今後を期待させる作品です。


ちょっと前の作品ですが、高橋葉介さんの『夢幻紳士』です。
グロテスクさを併せ持ちながら流麗且つ幽玄な筆致は、誰にも真似の出来ないものですね。
読者をも罠に掛けるような緻密な構成も素晴らしいです。
今年の9月頃から新シリーズの連載が始まるとのこと。単行本が出るのは再来年あたりになると思いますが、今から楽しみです。


もう1回続ける予定です。(追記:1回では終わりませんでした。)
続きはこちら。

*1:成人向だと、表紙に騙されたりすることも多い訳ですが・・・。(´ω`;)