マンガLOG収蔵庫

時折マンガの話をします。

昔のアニメを観てみましょう

はてなブックマークで、このような記事がありました。

ご存知の方も少なくないかと思いますが、2ch 発祥のアスキーアートである「やる夫」と「やらない夫」や、アニメ(主に『涼宮ハルヒの憂鬱』や『らき☆すた』)のキャラクターのAAの対話形式で、何らかの専門的な話題を判りやすく解説したりするシリーズです。やる夫シリーズのまとめブログ(やる夫ブログさん)もありますね。
最近はシリーズが些か増え過ぎて玉石混淆の感も強いですが、非常に読み応えのあるスレッドも多いです。
僕もそれほど多く読んでいる訳ではないですが、個人的に興味深かったものを幾つか挙げると、

  • やる夫が小説家になるようです
  • やる夫が科挙を受けるようです
  • やる夫が自分と向き合ったようです
  • やる夫がキリストになるようです
  • やる夫で学ぶ音楽史
  • やる夫・チェ・ゲバラが革命を起こすようです


あたりですね。歴史に関連する内容が多めなのは個人的な嗜好によるものです。
そしてあと一つ、地味ながら非常に面白く感じたのがやる夫で学ぶアニメの歴史です。


続きが書かれないのが残念なのですが、アニメ黎明期の流れが簡潔にまとめられている良スレッドだと思います。
そして実を言うとこのスレ、タネ本があります。
津堅信之『アニメーション学入門』(平凡社新書)です。

アニメーション学入門 (平凡社新書)

アニメーション学入門 (平凡社新書)

スレ内で紹介されているアニメとこの本で扱われているアニメに、共通性があるのですね。
言うならば「やる夫で学ぶアニメの歴史」は、「キリストになるようです」や「革命を起こすようです」のように、参考文献に基づいて創作されたものと捉えることができると思います。*1


こういうふうに、昔のアニメとかが取り上げられるのはいいことだと思います。
今のアニメも面白いですし、感性が当時とは異なっているということも往々にしてありますが*2、現在のアニメでも微妙な内容のやつは少なくないですし、逆に昔のアニメでも凄いものは多数ある訳です。歴史的に見て貴重だったり奇妙な内容のものもあったりします。
世界初とされるアニメが制作されてから既に100年以上経っています。如何にして現在のアニメが在るのかということをある程度知っておくのも悪くないと考える訳です。


幸いにも現在は、YouTube という便利なものがあります。*3
つい数年前までは視聴がたいへん困難だった作品も、かなり容易に観ることが可能になっています。例えば、


ウォルト・ディズニーミッキーマウスをつくる前に世に送り出した『うさぎのオズワルド』*4とか、


人間の「トムとジェリー*5とか、すぐに視聴できたりします。


今後も折を見て、こういう昔のアニメを紹介していってみたいなと思ったりもしています。
早い話が便乗企画ですね。(´ω`;)

*1:そのことを明示しておくべきだったかな、という思いも少しはありますね。ただ 2ch のスレッドですし、書籍化とかしない限り問題はないかな、とも思います。まさかご本人が立てた、ということはないかと思いますが・・・。

*2:特に笑いの面で

*3:クラシックアニメ、とりわけ海外のものに関してはニコニコ動画ではダメですね。

*4:ただこの作品、キャラクターの権利を完全に奪われてしまったそうです。ディズニーが著作権に異様に厳しくなった背景にはたぶんこの事件が背景にあるのだと思います。

*5:どうやら僕らが知っているネコとネズミの「トムとジェリー」の原型となった作品・・・のようです。このアニメについて説明しているサイトがスペイン語か何かだったのでよく判らんのです。