マンガLOG収蔵庫

時折マンガの話をします。

鳥取・京都探訪 2〜3日目:京都・龍谷ミュージアムへ

鳥取・京都を巡る旅行、2日目の続きです。

 

水木しげるロードを存分に愉しみ、次の目的地へ行こうと境港駅へと向かいました。

水木センセイの妖怪画の原点と言われる「六道絵」がある正福寺に行ってみたい、幼少時の水木センセイがのんのんばあに連れて行ってもらったらしい、境港からだと二駅先の上道駅で降りれば...とか考えていたのですが、大きな落とし穴がありました。( ´ω`;)

 

 

この日は非常に良い天気だったので失念していたのですが、前日は台風が直撃していました。その爪痕は深く、1日で完全復旧は到底見込めないという認識が抜け落ちていました。境線は普通に運行していたので、まぁ何とかなるだろうと楽観的に考えていた訳です。

 

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画像上は伯備線で米子から岡山まで行き、岡山からは新幹線で京都へ向かうルート。

画像下は米子から鳥取まで行き、そこから京都までスーパーはくとで行くルート。

前者はいちばん最初に想定していた路線、後者は旅行前夜に急遽変更した路線を使うルートですね。2日目の宿は京都で予約していて、20時チェックイン予定です。16時頃に米子を発てばある程度余裕を持って到着する筈でした。

 

境港駅に入ると、計画運休に関する張り紙がありました。

 

伯備線:土砂崩れの影響により終日運休

山陰本線:道床流出により米子〜鳥取間終日運休

 

道床流出ってあまり聞かないな、どういう状態だろう、なるほど枕木の下に敷いてある砂利とかが流れ出てしまったのかそれでは運行は無理だよな...とか思考が流れるのも束の間、当然思い至ったのが

 

京都に辿り着けない?もしかして(また)詰んだ?

 

という考えです。( ´ω`;)

いや、まだ慌てるような時間じゃないと仙道の台詞を反芻しつつも、徒に時間を浪費しては確実に選択肢は失われる。数分の差が命取りになりかねない。

まずはターミナル駅の米子へ、なるべく早く向かうべきだ。しかし境線の次の電車(鬼太郎列車)は、あと1時間近く先だ....

 

 

という訳で、またタクシーです。٩( 'ω' )و 

誠に遺憾ながら、正福寺は今回断念。鬼太郎列車に乗ることも叶わず、米子駅へと向かいました。次の機会というやつですね。

 

 
 
 
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30分くらいで、米子駅に到着。駅員さんに訊いたりした結果、京都行きの高速バスがある筈という情報を得て、急いで近くのバスターミナルへ。辛くもチケットを取ることができました。

出発まで少し時間が空いたので、宿に到着が遅れそうと連絡したり、駅前をうろうろしてみたり、復員してきた水木センセイはここでお父様の出迎えを受けたのだな...と思いを馳せたりしていました。

 

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水木しげる水木しげる漫画大全集 096 昭和史3』378ページ。)

 

昭和22(1947)年の米子駅

さすがに70年以上前の光景となりますので、当時の名残を残すものはありませんでした。

 

 

 
 
 
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16時20分に、米子駅前を出発。

京都に到着したのは20時頃でした。予定は21時少し前となっていたので、それよりはかなり早めですね。当初の予定とそれほど変わらない時間で、駅近くのホテルにチェックイン。TVやネットで少々時間潰しをして、気持ち早めに就寝、2日目の行程は以上となります。

 

 

 

そして旅行3日目。最終日となります。

まずは朝食バイキングで腹ごしらえです。

 

 
 
 
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ホテルの朝食バイキング、いろいろ手を出してしまいますね。

おばんざいとかぶぶ漬けとか、しみじみ美味しいと思うのはやはり歳をとったということでしょうか。( ´ω` )

 

そして10時頃にチェックアウトして、行動開始。

まずはホテルの比較的近くにある、龍谷ミュージアムへと向かいます。

旅行3日目を京都にした理由のひとつがここにありまして、9/22〜11/25 にかけて、特別展「水木しげる 魂の漫画展」が開催されているのですね。

 

特別展・企画展|展示案内|龍谷大学 龍谷ミュージアム

 

 

 
 
 
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水木しげる記念館展示物と一部重複はあるものの、出征前に描かれた絵画・自作絵本(グリム童話をはじめとする原作付きが中心)・絵巻物等は初めて観るもので非常に興味深く鑑賞させて戴きました。

 

8章(8つのブロック)にテーマを設定し原画・イラスト類が多数展示されていて、各所には活動弁士坂本頼光氏のナレーションによる、紙芝居風解説が設けられています。その語り口も聴いていて愉しい。

坂本頼光さんの話芸を知って戴くなら、やはりこちらでしょうか。

 


お笑い 坂本頼光 『サザザさん』 YouTube

 

じっくりと時間をかけて鑑賞し、存分に水木センセイの足跡を堪能。

 

図録も購入しました。この図録、ファンの方は是非手に入れて欲しいですね。

展示作品の掲載はもちろん、解説やインタビュー(池上遼一さんと、水木プロダクションチーフアシスタント村澤昌夫さん)も充実しています。

更には、直筆・未完成草稿の『虫の絵本』が綴じ込み付録冊子として収録されています。15ページほどの小品ですが、カフカ的不条理に向かうこともなく、淡い色彩で描かれた、ふわりとした虫の世界。読んでいて何とも心地良い。

 

 

といったところで、今回の旅行における、水木センセイ関連は一区切り。

3日目後半に続きます。