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マンガLOG収蔵庫・別館

本館のバックアップとして使用しています。

マンガ

『ヒストリエ』記事の予想外の反響と、著作権・引用に関する話

今月1日に、岩明均『ヒストリエ』7巻のコマ割りに関しての記事を書きました。実質的に約1ヶ月ぶりの更新となりましたが、幸いにも幾つかブックマークされたりもして胸を撫で下ろした次第です。 当該記事:岩明均『ヒストリエ』7巻のコマ割りが味わい深い そ…

岩明均『ヒストリエ』7巻のコマ割りが味わい深い

既に師走に入ってしまったので先月下旬になりますか、長らく待っていた『ヒストリエ』の新刊が発売となりました。 ヒストリエ(7) (アフタヌーンKC)作者: 岩明均出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/11/22メディア: コミック購入: 12人 クリック: 435回この…

傑作ミステリーの誕生。石黒正数『外天楼』

昨日、石黒正数さんの新刊『外天楼』が発売されました。 外天楼 (KCデラックス)作者: 石黒正数出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/10/21メディア: コミック購入: 34人 クリック: 529回この商品を含むブログ (154件) を見る 講談社からは初コミックスとなる…

『草子ブックガイド』ガイド

先月下旬、玉川重機『草子ブックガイド』を購入しました。 草子ブックガイド(1) (モーニングKC)作者: 玉川重機出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/09/23メディア: コミック購入: 6人 クリック: 89回この商品を含むブログ (38件) を見る 限りなく簡単に説明…

マンガが若かった頃の熱気、そして苦さの記録:『COM 40年目の終刊号』

先月中頃のことですが、たまたま書店で見掛けた『COM 40年目の終刊号』を買いました。 COM 40年目の終刊号作者: 霜月たかなか出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2011/09/20メディア: コミック クリック: 7回この商品を含むブログ (6件) を見る マンガの…

高遠るいさんの、あまり知られてはいない(かもしれない)仕事

先月下旬、高遠るいさんの『ミカるんX』最終8巻が発売されました。 ミカるんX 8 (チャンピオンREDコミックス)作者: 高遠るい出版社/メーカー: 秋田書店発売日: 2011/09/20メディア: コミック購入: 7人 クリック: 70回この商品を含むブログ (17件) を見る 数…

『あかとき星レジデンス』で描かれていないとある事実

本日の記事は、犬上すくねさんの新刊『あかとき星レジデンス』のネタバレを含みます。 ネタバレが苦手な方はこの先を読むのはご遠慮ください。 あかとき星レジデンス (電撃コミックス)作者: 犬上すくね出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス発売日: 2…

漫画ナツ100に、久し振りに参加してみる

例年酔拳の王 だんげの方さんが開催されていた漫画ナツ100ですが、ここ2年くらいだんげさんが多忙だったようで開催されていませんでした。しかし今年は、よなかのとりさんが引き継いで開催されるとのこと。 自分もそれなりに多忙の身ではありますが、参加し…

独断で選ぶ『ジョジョ』名勝負10選

まがりなりにもマンガの感想とかを書いている以上、1度くらいは『ジョジョの奇妙な冒険』のことを書かねばなるまい、『STEEL BALL RUN』の完結巻も出て『ジョジョリオン』の連載も始まったことだし・・・とか考えつつ、ちょっと仕事のほうが多忙を極めつつあ…

神話的存在と現代の日常が溶け込む奇妙な世界

今回取り上げる作品の、主役(正確には幾つかの作品のなかの主役)は次の画像の青年・健太郎になります。 (えすとえむ『はたらけ、ケンタウロス!』7ページ。) うむ、明らかに何かがおかしい。 ケンタウロスです。ヒトの上半身に馬の下半身、ギリシア神話…

『姉の結婚』というタイトルが示すものは何か

先月上旬、西炯子さんの『姉の結婚』の短めの感想を書きました。 当該記事:西炯子『姉の結婚』1巻 このところ、この作品で気になっているのがタイトルです。 『姉の結婚』。 このタイトルはどの視点からのものか、という点です。 単純に考えると、このタイ…

うめてんてーのウルトラマン

何でも、昨日から蒼樹うめさんによる『魔法少女まどか☆マギカ』同人誌の通販・委託販売が開始されたようで、かなりの争奪戦になっていた模様です。とらのあなサイトの通販ページとかはアクセス集中が凄かったようで、試しに自分も開いてみたところ大層重くな…

今、最も熱いマンガはこれ。『めしばな刑事タチバナ』

近頃はマンガの長編化が著しいこともあり、買うマンガが固定されがちです。しかしそれだと未知の傑作をとりこぼす可能性が高くなります。個人的にそれは避けたいので、可能な限り新規開拓を行っているつもりです。 この作品を購入したのは、先月末あたりに T…

『それでも町は廻っている』時系列まとめ

先日、このような記事を書きました。 石黒正数先生のインタビュー記事が面白い そのインタビューで、『それでも町は廻っている』の時系列シャッフルの話が出ています。それでも町は廻っている 1-8巻 セット (ヤングキングコミックス)メディア: ?この商品を含…

石黒正数先生のインタビュー記事が面白い

最近、マンガ・アニメ関連の記事で話題になった1つとして、これを挙げることができるかと思います。 『まどか☆マギカ』 新房監督「できるなら日常もので番外編や2期をやりたい」(やらおん!) リンク先冒頭に掲載された写真には、『魔法少女まどか☆マギカ』…

岩手のマンガ家が、地震を題材にした作品を10年以上前に描いていた。その名は『預言者ピッピ』

東北関東大震災から10日ほど経過しましたが、未だその爪痕は深いです。計画停電は今後も当面は続く模様ですし、被災地のライフラインも完全な復旧からは遠い状況です。兄が宮城在住なのですが、まだ電気以外は断たれている状態とのことです。 実家のある岩手…

歴史が変わる瞬間:前代未聞の題材で強さを問いかける『どげせん』

※はじめに:ネタバレありに付き、読み進める際はご注意ください。 既に各所で話題になっているかと思われますが、昨日『どげせん』の単行本1巻が発売されました。 どげせん 1巻 (ニチブンコミックス)作者: RIN,板垣恵介出版社/メーカー: 日本文芸社発売日: 2…

「マンガの書体」の歴史的経緯に関する一考察

近頃は忙しい日々が続いていて、まともな更新ができていない状態です。 そんな中、幸いにも今月13日に開催されたコミティアには参加することができました。そこで買った同人誌のうちの1冊がこちらです。 『書体の研究 vol.7』(サークル:ゆず屋) 残念なが…

いつになったら「タイトルに偽りなし」になるのか?と思わせる作品

※幾つかの作品の内容について言及しています。ネタバレを避けたい方はご留意ください。 最近は忙しいこともあり、深夜アニメを観る本数が減っています。 そんな中、今期最も楽しみにしている作品が『魔法少女まどか☆マギカ』です。 魔法少女まどか☆マギカ 1 …

植木職人は空間を超越する:井上紀良『華と修羅』第二十九話レビュー

昨年のクリスマスに、とあるプレゼントを戴きました。 水星さん家管理人・水星さん(id:mercury-c)からの贈り物、それは『華と修羅』レビューバトンです。 実に忙しい時期に何とも困った話大変光栄なことですので、謹んでお受けした次第。ちょっと仕事でド…

このマンガ「も」すごい!:今年のマンガを個人的に振り返ってみる(その2)

その1の続きになります。 やはりある程度ネタバレ要素を含むので、続きは収納しておきます。

このマンガ「も」すごい!:今年のマンガを個人的に振り返ってみる(その1)

仕事とかで忙しい時期が続き、気が付けば2週間ほど更新が滞っていました。 その間にあったことのひとつに、マンガ好きにとっては恒例と言えるでしょう、『このマンガがすごい!』『このマンガを読め!』といった、いわゆる「今年面白かったマンガランキング…

アニムスの「未来」とさみだれたちの未来:水上悟志『惑星のさみだれ』堂々完結

※今回の記事は相当数のネタバレを含みますので、読み進める際はご注意ください。

ほんとうの地味子の話をしよう

2010年11月現在の話ですが、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』のアニメが放映中です。 容姿端麗・成績優秀・運動神経抜群と三拍子揃っていると共に実はエロゲー大好きという妹・桐乃とか、ゴスロリ服を身に纏い痛い発言も多々行う黒髪美少女・黒猫とか(…

迷える天才の自分探し:羅川真里茂『ましろのおと』

先日、羅川真里茂さんの新作『ましろのおと』1巻が発売されました。 ましろのおと(1) (月刊マガジンコミックス)作者: 羅川真里茂出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/10/15メディア: コミック購入: 4人 クリック: 82回この商品を含むブログ (87件) を見る …

『阿呆鳥の唄』は、現代に甦った『プロゴルファー猿』だ。

ゴルフマンガ作品は、けっこうな数にのぼるであろうと思われます。現在連載中のものですと『風の大地』『黄金のラフ』『KING GOLF』とかでしょうか。『ゴルフ13』や先頃完結した『へ〜ん○しん!!』は果たしてゴルフマンガの範疇に入れていいものかどうか判り…

今こそ、改めて振り返ってみよう。モーニング娘。を

最近は仕事とマンガに忙殺される日々が続き、芸能関係の話とかは殆ど判らなくなってしまっています。 オタク界隈(?)ではどうやらAKB48とかが人気があるらしい、という話を辛うじて聞き齧っている程度です。秋元康氏がプロデュースをしている多人数ユニッ…

『たいようのいえ』における「家族」の描写:真魚は両親の新しい家族を受け入れられるようになるのか

【注意】幾分ネタバレ要素を含みますので、読み進める際はご注意願います。 先日、タアモさんの新作『たいようのいえ』を読みました。 たいようのいえ(1) (デザートコミックス)作者: タアモ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/09/13メディア: コミック購入…

本日の矢吹サン(『迷い猫オーバーラン!』小ネタ集その2)

先日、矢吹健太朗さんが作画を担当しているマンガ版『迷い猫オーバーラン!』2巻が発売されました。 迷い猫オーバーラン! 2 (ジャンプコミックス)作者: 矢吹健太朗,ぺこ,松智洋出版社/メーカー: 集英社発売日: 2010/09/03メディア: コミック購入: 12人 クリ…

『アイアムアヒーロー』の独特な視覚効果覚書

先日、花沢健吾さんの『アイアムアヒーロー』4巻を読みました。 アイアムアヒーロー 4 (ビッグコミックス)作者: 花沢健吾出版社/メーカー: 小学館発売日: 2010/08/30メディア: コミック購入: 10人 クリック: 143回この商品を含むブログ (71件) を見る 連載開…

ナンバーテンな日常、大幅増量で復活。田丸浩史『ここ10年分のヒロシ』。

昨日、遂に発売となりました。 田丸浩史さんの『ここ10年分のヒロシ。』です。当初発売予定が8月9日あたりと発表されていて、炎天下のさなか近所の書店を巡り巡った末に発売日が変更されていることを知ったのですが、それもまた良き思い出と言えましょう。( …

絶望の向こうに:上野顕太郎『さよならもいわずに』

少し前に、上野顕太郎さんの新作『さよならもいわずに』を読みました。 さよならもいわずに (ビームコミックス)作者: 上野顕太郎出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2010/07/24メディア: コミック購入: 24人 クリック: 450回この商品を含むブログ (12…

鬼頭莫宏『のりりん』の表現力(或いは言語化能力)には惚れ惚れする

先日、鬼頭莫宏さんの新作『のりりん』を買いました。 のりりん(1) (イブニングKC)作者: 鬼頭莫宏出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/07/23メディア: コミック購入: 22人 クリック: 529回この商品を含むブログ (75件) を見る 主役の丸子一典は何らかの理由…

『Fの森の歩き方』に収録された、藤子先生の名言

今日、藤子・F・不二雄大全集の別巻『Fの森の歩き方』を購入しました。 藤子・F・不二雄大全集 別巻 Fの森の歩き方 藤子・F・不二雄まんがワールド探検公式ガイド作者: 藤子・F・不二雄,『藤子・F・不二雄大全集』編集部出版社/メーカー: 小学館発売日: 2010…

平野耕太『ドリフターズ』の、異世界の文字を解読する

平野耕太さんの新作『ドリフターズ』1巻が先日発売されました。 ドリフターズ 1 (ヤングキングコミックス)作者: 平野耕太出版社/メーカー: 少年画報社発売日: 2010/07/07メディア: コミック購入: 31人 クリック: 1,173回この商品を含むブログ (289件) を見る…

40年前に描かれた「超弩級」な人たち

遅ればせながら、東毅さんの『超弩級少女4946』を読みました。 超弩級少女4946 1 (少年サンデーコミックス)作者: 東毅出版社/メーカー: 小学館発売日: 2009/09/17メディア: コミック購入: 5人 クリック: 70回この商品を含むブログ (32件) を見る 主人公・飛…

純白を身に纏う女性・付け足し

先日、白い服を身に纏った女性は美しいのだという内容の記事を書きました。 それの補遺といいますか、巻末資料的な内容です。 当該記事:純白を身に纏う女性を讃えよ サマーウォーズ [DVD]出版社/メーカー: バップ発売日: 2010/03/03メディア: DVD購入: 56人…

純白を身に纏う女性を讃えよ

昨日、「コンプティーク」2010年7月号を購入した。 主に単行本でマンガを読む自分が、雑誌を買うことは極めて稀である。加えて当該雑誌は自らの観測範囲からは少なからずかけ離れたものと言える。にも関わらず、この号は購入している。その行為に至らしめた…

『うさぎドロップ』実写映画化記念:立原あゆみ『涙星』

先日、宇仁田ゆみさんの『うさぎドロップ』実写映画化が発表されましたね。 当該記事:宇仁田ゆみ「うさぎドロップ」の実写映画化が決定(コミックナタリー) 過去の幾つもの実写化の事例から、手放しで喜ぶのは時期尚早という気もしますが、これを機により…

ハロルド作石先生が文学史のミステリーに挑む:『7人のシェイクスピア』

先日、ハロルド作石さんの新作『7人のシェイクスピア』1巻が発売されました。 7人のシェイクスピア 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)作者: ハロルド作石出版社/メーカー: 小学館発売日: 2010/05/28メディア: コミック購入: 2人 クリック: 87回この商品を含む…

『放課後プレイ2』を読んでみた

今日書店を散策したところ、黒咲練導さんの『放課後プレイ2』が発売されていました。 電撃4コマ コレクション 放課後プレイ2 (電撃コミックス EX 電撃4コマコレクション 127-2)作者: 黒咲練導出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス発売日: 2010/05/27…

『惑星のさみだれ』、茜太陽の「宿題」問題

2日連続での『惑星のさみだれ』記事です。 今回も少なからず内容に触れるのでご注意ください。 昨晩、twitter でちょっと盛り上がった話題があります。まとめたのがこちら。 惑星のさみだれ 風巻さんが茜に出した「宿題」の答えとは? 一言で言おうとすれば…

『惑星のさみだれ』9巻「最後の戦い・4」を読み解く

昨日、『惑星のさみだれ』9巻を購入しました。 惑星のさみだれ 9 (ヤングキングコミックス)作者: 水上悟志出版社/メーカー: 少年画報社発売日: 2010/05/19メディア: コミック購入: 11人 クリック: 185回この商品を含むブログ (64件) を見る 超巨大泥人形「ビ…

矢吹版『迷い猫オーバーラン!』小ネタ集

昨日、矢吹健太朗さんの『迷い猫オーバーラン!』1巻を買ってきました。 迷い猫オーバーラン! 1 (ジャンプコミックス)作者: 矢吹健太朗,ぺこ,松智洋出版社/メーカー: 集英社発売日: 2010/04/30メディア: コミック購入: 13人 クリック: 196回この商品を含むブ…

『DRAGON BALL』未解決の謎に迫る

まぁ、ややタイトルに誇張ありですが。 先日 twitter でジャンプの話とかをして、ふと思い出したことについて書いてみようかと思います。 『DRAGON BALL』については、知らない人は恐らく日本には殆ど存在しないだろうと思うので詳細は省きます。 自分はほぼ…

「地方」からマンガ表現を捉え直す試み:『マンガ百花繚乱』

しばらく前のことですが、ある伝手でこのようなものを入手しました。 『マンガ百花繚乱 −いわての漫画家50の表現−』。 2009年7月18日〜9月6日に掛けて、萬鉄五郎記念美術館、石神の丘美術館で開催された企画展の図録です。 岩手県出身のマンガ家、或いは岩手…

国家間で渦巻く謀略と、それぞれの倫理が交錯する群像劇。カトウコトノ『将国のアルタイル』

今回はある程度内容に触れるので、ネタバレを避けたい方はご注意ください。 たまにはマンガ作品のレビューっぽいものを書いてみようかと思います。 マンガについて何やら書いているブログで「たまには」というのも本末転倒な話ですけどね。 今回取り上げるの…

ジャンプ黄金期の、裏側をゆるく振り返ってみる

昨晩、Twitterをやっていて「ジャンプ」の話でちょっと盛り上がりました。 『DRAGON BALL』をリアルタイムで読んだのはいつ頃かとか、そういう話です。幅広い年代に読まれていながらも、世代ごとにいろいろと違いが出てきて面白いですね。 その話の中で、い…

『ナポレオン −獅子の時代−』で一瞬感じた既視感と、「描く」という行為への熱い思いが凝縮された構図の話

昨日、待ちに待った『ナポレオン −獅子の時代−』新刊が発売されました。 ナポレオン 13―獅子の時代 (コミック)作者: 長谷川哲也出版社/メーカー: 少年画報社発売日: 2010/03/31メディア: コミック購入: 5人 クリック: 12回この商品を含むブログ (14件) を見…

マンガのジャンル分布を作成してみる

僕はある程度はマンガ好きのつもりですが、あらゆるジャンルに精通している訳ではありません。読んでいない作品は星の数ほど存在します。雑誌の数だけで200〜300くらいは存在する筈ですから、当然のことと言えるでしょう。 マンガというジャンルを巡る諸状況…