マンガLOG収蔵庫

時折マンガの話をします。

マンガ

無敵な少女の眼が怖い

先日、ヤマシタトモコさんの新刊『運命の女の子』が発売されました。 運命の女の子 (アフタヌーンKC)作者: ヤマシタトモコ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/08/22メディア: コミックこの商品を含むブログ (13件) を見る 「アフタヌーン」や「good! アフ…

竣工!(渡辺保裕『ドカコック』新装版が出た)

『ドカコック』完全版竣工! ドカコック作者: 渡辺保裕出版社/メーカー: 一迅社発売日: 2014/08/01メディア: コミックこの商品を含むブログ (8件) を見る と、個人的にはこれだけ書けば役割は果たしたかと思ったりもする訳ですが、さすがにどうかとも思うの…

『コミティア30thクロニクル』第1集全作品感想・後篇

『コミティア30thクロニクル』第1集全作品感想の後篇になります。 前篇はこちら。 『コミティア30thクロニクル』第1集全作品感想・前篇 山名沢湖 [突撃蝶々]『PARTY JOKE』 『委員長お手をどうぞ』や『少年少女☆レアカード』等の作者・山名沢湖さんの作品。1…

『コミティア30thクロニクル』第1集全作品感想・前篇

最近仕事がかなり忙しく、まるで更新ができない状態が続いています。 そんな状況でもマンガは買い続けている訳ですが、ここ2ヶ月くらいの間で強く印象に残っている作品のひとつに『コミティア30thクロニクル』があります。 コミティア30thクロニクル 第1集作…

黒須喜代治の奇妙な世界

何日か前にまんだらけに行ったのですが、ふと目に付いた本を衝動買いしてしまいました。こちらになります。 画像左:黒須喜代治『死絵奇談』 画像右:黒須喜代治『死絵奇談 死人切符×髑髏船』 貸本怪奇マンガの復刻版同人誌になります。ビビッとくる何かがあ…

『ニセコイ』のフキダシ

今回は『ニセコイ』の話です。 普段自分はあまりジャンプ作品とかラブコメの話はあまりブログに書いたりはしない訳ですが、まぁそれなりには買ったり読んだりしている訳でして、『ニセコイ』も集めている作品の1つです。 世間的には小野寺さんが最も人気が高…

周防久志の物語:『ちはやふる』24巻における真の主役は周防名人である

先日、『ちはやふる』最新24巻が発売された。 ちはやふる(24) (BE LOVE KC)作者: 末次由紀出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/04/11メディア: コミックこの商品を含むブログ (29件) を見る この巻で描かれるのは競技かるたの最高峰、名人位・クイーン位決…

『幸腹グラフィティ』の官能的食事描写

先日、川井マコトさんの『幸腹グラフィティ』新刊3巻が発売されました。 幸腹グラフィティ (1) (まんがタイムKRコミックス)作者: 川井マコト出版社/メーカー: 芳文社発売日: 2013/01/26メディア: コミック クリック: 14回この商品を含むブログ (29件) を見る…

いつ書き残すの?今でしょ!

先日、諸星大二郎さんの『西遊妖猿伝 西域篇』新刊5巻を購入しました。 西遊妖猿伝 西域篇(5) (モーニング KC)作者: 諸星大二郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/03/20メディア: コミックこの商品を含むブログ (12件) を見る 『西遊記』や原典とも言える…

マンガにおけるフォント表現事例

ここしばらくの間、更新が滞り気味な訳ですが、相変わらずマンガは読み続けています。 そして最近改めて感じることが、マンガの文字表現、と言うよりはフォントの表現でしょうか、それがずいぶんと多様になってきているなという点です。 比較的最近読んだ作…

水樹和佳子さんの新たなるチャレンジ

水樹和佳子さん、ってご存知でしょうか? 或いは水樹和佳、というお名前で憶えている方も多いのでしょうか。 名作マンガを幾つも描かれた方です。代表作は『樹魔』『伝説』『イティハーサ』あたりでしょうか。『伝説』と『イティハーサ』で、優れたSF作品に…

『名探偵マーニー』カバー折り返し元ネタ解説

木々津克久さんの『名探偵マーニー』、面白いですよね。 現在連載中の作品で、お気に入りのひとつです。 名探偵マーニー 7 (少年チャンピオン・コミックス)作者: 木々津克久出版社/メーカー: 秋田書店発売日: 2014/01/08メディア: コミックこの商品を含むブ…

『それでも町は廻っている』時系列まとめ・第3版

昨日、石黒正数さんの『それでも町は廻っている』の新刊12巻が発売されました。 それでも町は廻っている 12 (ヤングキングコミックス)作者: 石黒正数出版社/メーカー: 少年画報社発売日: 2013/12/26メディア: コミックこの商品を含むブログ (39件) を見る カ…

『新堂エルの文化人類学』のおまけマンガで、表現規制についての言及があった

先日、新堂エルさんの新刊『新堂エルの文化人類学』が発売されました。 文化人類学を専門とする天才少年にして大学教授の斎総一郎と、彼の教え子であるヒロイン・宮下さん、同じく教え子のさくらの3人が、国内外各地の奇祭・奇習のフィールドワークに趣き、…

世界で最初に『スーパーマン』を読んだのはジョセフ・ジョースター

先日、大井昌和さんの『おくさん』新刊6巻を読んだのですが、このようなコマがありました。 (大井昌和『おくさん』6巻157ページ。) (同書175ページ。) 『おくさん』はB107?(!)の「おくさん」こと恭子さんの、何ともフェティッシュに満ち溢れた日常が…

大友克洋作品が、予想以上に手に入れづらい

何日か前に、マンガ家・アニメ監督の大友克洋さんが紫綬褒章を受章したとのニュースがありました。 『AKIRA』大友克洋監督が紫綬褒章受章「びっくり」(Yahoo! ニュース) 会見一問一答:大友克洋監督、紫綬褒章を受章 芸術文化の発展に大きく貢献(ねとらぼ…

水木ファン・研究者必携。「水木しげる漫画大全集」全巻予約特典が届いた

昨日、家にとある荷物が届きました。送り先は講談社。 自分は「水木しげる漫画大全集」の第1期全巻予約をしていまして、その購入特典が来たのですね。 これが実に素晴らしい内容でしたので、ご紹介しておこうかと。 まずはこちら、「ビビビの名刺入れ」。 ね…

KADOKAWAへの統合で、マンガ単行本にどのような変化があったのか調べてみた

今月1日、角川書店やアスキー・メディアワークスを始めとする9社が合併し、「株式会社KADOKAWA」が発足しました。既に深夜アニメのCMとかで、「KADOKAWA」の名前を目にすることも増えてきています。 株式会社KADOKAWAオフィシャルサイト 個人的な関心で言え…

珠玉の名篇。志村志保子『林檎の木を植える』

幼馴染みが、バスの事故で死んだ。 乗る理由がない筈のバスに乗って。 「話したいことがある」という言葉を遺したまま。 彼女はそのバスで、どこに向かっていたのか。 彼女はいったい、何を伝えようとしていたのか。 先日、志村志保子さんの新作『林檎の木を…

微笑ましくも痛々しい「食通」たちの饗宴:いのうえさきこ『私のご飯がまずいのはお前が隣にいるからだ』

ここ2〜3年の流れでしょうか、「食」にまつわるマンガが注目を集めているように感じます。 大ロングセラーにしてドラマ版の完成度も非常に高い『孤独のグルメ』を筆頭に、ドラマ化された作品としては他にも『めしばな刑事タチバナ』や『たべるダケ』、まぁ『…

『JOJOVELLER』は期待に違わぬ素晴らしい内容だった

先日、遂に荒木飛呂彦先生の3冊目となる画集『JOJOVELLER』完全限定版が我が家に届きました。 JOJOVELLER完全限定版 (マルチメディア)作者: 荒木飛呂彦出版社/メーカー: 集英社発売日: 2013/09/19メディア: コミック クリック: 1,650回この商品を含むブログ …

『囚人リク』に登場する革命の闘士・田中一郎について

先日、『囚人リク』の最新刊を購入しました。 囚人リク 13 (少年チャンピオン・コミックス)作者: 瀬口忍出版社/メーカー: 秋田書店発売日: 2013/09/06メディア: コミックこの商品を含むブログ (2件) を見る 既に13巻まで刊行されている訳ですが、作品の熱量…

料理で繋がる父と娘、料理で繋がる教師と生徒(そして生徒は黒髪ロング):雨隠ギド『甘々と稲妻』

昨日、雨隠ギドさんの新作『甘々と稲妻』を購入しました。 甘々と稲妻(1) (アフタヌーンKC)作者: 雨隠ギド出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/09/06メディア: コミックこの商品を含むブログ (46件) を見る 雨隠ギドさんは、これまでは「ウイングス」とかで…

『スピリットサークル』における主観の描写について

既に1ヶ月ほど経ちますが、水上悟志さんの『スピリットサークル』2巻を読みました。 スピリットサークル 02―魂環 (ヤングキングコミックス)作者: 水上悟志出版社/メーカー: 少年画報社発売日: 2013/07/30メディア: コミックこの商品を含むブログ (24件) を見…

自らの人生に向き合い、周りの人たちに支えられつつ、未来へと向かう。武田一義『さよならタマちゃん』

先日、武田一義さんの処女単行本『さよならタマちゃん』を読みました。 さよならタマちゃん (イブニングKC)作者: 武田一義出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/08/23メディア: コミックこの商品を含むブログ (22件) を見る これは、素晴らしい作品でした。 …

小学館ビルの落書きを見てきた

数日前に、近々取り壊される小学館ビルの「落書き」が話題になりました。 小学館ビル取り壊し大落書き大会(togetter) ちょうど今日が休みだったので、これは実際に見ておかねばなるまいと、小学館ビルまで行ってきました。写真もそれなりに撮ってきたので…

市川春子『宝石の国』と、作中の構図について

先月下旬に、今年最大の注目作のひとつ『宝石の国』の単行本1巻が発売されました。 宝石の国(1) (アフタヌーンKC)作者: 市川春子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/07/23メディア: コミックこの商品を含むブログ (53件) を見る これまでに短編集2冊、『虫…

『同人王』小ネタ集

少し前に、『同人王』の感想を書きました。 当該記事:救済の物語:牛帝『同人王』 リンク先の感想は比較的直球で書いたものですが、今回は変化球というか、小ネタっぽいものを幾つか取り上げてみようかと思います。 【消えた余白について】 まずはこちらの…

救済の物語:牛帝『同人王』

7月17日に、『同人王』の書籍版が発売されました。 同人王作者: 牛帝,株式会社ホップ・ロウ出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2013/07/17メディア: コミックこの商品を含むブログ (9件) を見る 元々はWeb上で発表されていた作品です。2006年に連載が開始され…

『ハイスコアガール』:たった1つの単語に込められた、小春のあまりにも一途な想い

押切蓮介さんの『ハイスコアガール』が面白い。 最新刊4巻で、物語は更なる盛り上がりを見せてきた。 ハイスコアガール(4) (ビッグガンガンコミックススーパー)作者: 押切蓮介出版社/メーカー: スクウェア・エニックス発売日: 2013/06/25メディア: コミック…